この本はいわゆるポジティブな態度がいいのだ~!という表面的なお話が書かれているわけではありません。
多くの人々を調査した結果から、心理学者で大学教授の著者が導き出した人生の指南書(←少なくとも私はそう感じました)とも言える本なのです。
著者は「感情の黄金比」ともいうべきものを発見しました。
それは、
ポジティビティとネガティビティの割合を少なくとも「3:1」にするというものです。
※ポジティビティ(自己肯定的な心の状態) ネガティビティ(自己否定的な心の状態)
ここで注目はネガティビティが1で、ゼロでないこと。自然な人間感情を抑圧しないことも大切なのです。
そして、この「3:1」という比率がティッピングポイント(転換点)になるそうです。
どういうことかと言うと、ポジティビティがこの比率より下だった場合、下降スパイラルに引きずられ活力を失ってしまい。
比率が上だった場合、ポジティビティのエネルギーが作る上昇スパイラルに乗ることができて気分は高揚し、生き生きしてくるというのです。
ティッピングポイント(転換点)とは何かということについて、このような説明がされていました。
氷と水を考えたとき、これはある意味まったく違うものとして認識できます。
氷は個体で硬く動かないが、水は液体で形が変わり動きがあります。
温度が変わることによって、水素2つと酸素1つを持つ同じ物質にこのような変化が起きます。
同じように我々の状態もポジティビティ比「3:1」によって繁栄に向かうか、沈滞に向かうかが分けられるというのです。
上昇スパイラルに乗るということは、単に気分が良いということだけでなく、健康や成功など他の物事にも波及効果があるようです。
何がポジティブで何がネガティブかは人によって違います。本心から自分がポジティブだと思うものを増やしたり、ネガティブだと思うものを減らしたりする努力をすることが大切なのだと思いました。
(別の言い方をすると、良いことに対しての感度を上げ、悪いことに対しては程々にということでしょうか!?)
ポジティビティ比の自己診断テストが付いていて、自分が大まかどんな状態なのかを知ることができます。(ただ、精神状態は日々刻々と変化するので一度やって全てが分かるというものではありません)
この本を読んで、自分の精神を良い状態にすることの大切さがわかりました。
また、あるポイントを超えれば上昇スパイラルに乗れるのだと知って俄然興味が湧いたのも事実です。
なかなか良い本だな~と思ったので書いてみました。
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