ラグジュアリーブランド品の偽物種類と見分け方

ラグジュアリーブランド買取店 に持ち込まれた実際のコピー商品の事例を使ってご紹介いたします。

ルビー 偽物の見分け方|色と輝き、質感、表面の硬度、着色の有無など

2021-09-25 15:54:39 | 日記

ルビーは、カラットあたりの価格で言えば、非常に高価な宝石ですが、偽物がたくさんあり、お手元のルビーが本物かどうかを見分けるのは難しいでしょう。

ルビー詳細
鉱物: コランダム
化学組成: Al 2 O 3
カラー: 赤
屈折率: 1.762~1.770
複屈折: 0.008~0.010
比重: 4.00(+ / – 0.05)
モース硬度: 9

見分ける最も確実な方法は、認可を受けた鑑別機関に石を持っていくことですが、ルビーの色と硬さを見ることで、真贋を判断することは可能です。

できれば10倍の拡大鏡を使って、ルビーを細かく見てみましょう。

見分け方:色と輝きで判断する


本物のルビーは、深く鮮やかな色合いが特徴で、ライトを当てるとブレーキランプのような赤色に輝きます。

偽物の宝石はくすんだ色をしていることが多く、「明るいが、テリはない」というケースがほとんど。

ただし、本物のルビーであれば、通常は明るい石よりも濃い色の石の方が価値が高いことは念頭においてください。

次に、宝石全体が均一な色をしているかどうかを確認してください。

偽物にはシミのような色の違う部分が含まれている可能性が高いです。しかし、本物のルビーにも、インクルージョンなどで黒ずんでいる場合があります。

本物のルビーは発色の良さとテリが違っています。

見分け方:ガラスと比較してみる


ルビーや他の種類のサファイアは、ガラスで偽装されることがよくあります。

手に持ったガラスと石の質感、色合い、テリが似ている場合は、両方ともがガラスなのかもしれません。

特に海外ではルビーをガラスの合成物を使って偽装するディーラーは比較的よく見られるんです。

見分け方:表面をひっかいてみる
本物のルビーは非常に硬い石です。爪やコインでルビーの表面を削ってみて、傷がつくかどうか試してみてください。

ルビーの表面に傷がある場合は、本物のルビーではない可能性が高い。

ルビーに傷をつけることができるのは、まずダイヤモンドだけと考えて良いです。

合成ルビーは本物のルビーほど耐久性がありませんが、完全な偽物というわけではなく、人工的に作られたルビーである可能性はあります。

見分け方:白いタイルにこすってみる
ルビーでこすった後が赤くならないか、確認してください。

磁器のタイルや透明なガラスなどの硬くて滑らかな表面に石をそっと擦りつけてみます。

ルビーがこすった場所の表面に赤い跡を残している場合は、その宝石が人工的に着色されていることを示しています。

見分け方:似た石を知っておく
偽物の種類を事前に知っておきましょう。

ルビーの模造品としてよく使われる石には、ガーネット、トルマリン、ガラスがあります。

ガーネットは、濃い赤色のケイ酸塩鉱物です。ルビーよりもずっと柔らかいです。


ガーネットの指輪

トルマリンは赤みを帯びたピンク色の珪酸塩鉱物です。トルマリンはガーネットよりはやや硬いですが、ルビーよりはずっと柔らかいです。

赤い色のガラスの模造品は通常安価ですが、耐久性はあまりありません。

ルビーが実際にガラスでできているかどうかは、硬度で簡単に見分けることができます。

処理されたルビーは、いわば本物のルビーをガラスと融合させたものです。これは、宝石商がより高く売るために、含浸処理されたものです。

こういった含浸処理されたルビーは、処理されていない天然ルビーの価格で売られていることも多いのです。

 


意外と多い偽物ブランドの見分け方とは?(時計編)

2021-09-16 11:48:08 | 日記

色々な種類のブランド品の中でも「時計」は価格も高く、その分偽物も流通しています。精密機械なので一見して見分けづらく、また価格も高いことから私たち買取店だけでなく一般のお客様も、「偽物ではないか?」ということにナーバスになりがちなアイテムではあります。

一口に偽ブランド時計といってもかなりのランクがある
色々な偽ブランドの時計を見てきましたが、本物はもちろん1種類(1メーカー)しかないのに対して偽物は無数の製造元が存在し、その質も様々です。中には「スーパーコピー」といわれる、中のムーブメントまで正規品と同じ製造元(エタ社)の物を使っている物もあります。そうかと思えば、素人でも少し注意して見れば見分けられる程度の粗悪な偽物も数多く存在します。

日本で流通しているブランド時計(男性用)で最もメジャーなブランドはロレックス(ROLEX)なので、それを例に挙げていきますが、実際に持ち込まれる時計を査定する際に参考にしているポイントについて一部お話ししていきます。基本的には「分かりやすい部分から(粗悪なコピーで違いが出やすい部分から)まず見ていく」という流れで査定は進んでいきます。

粗悪な偽物ならここが違うことが多い! すぐに見分けるポイントとは?
○ロゴや文字などの部分の精巧さ
偽物の場合は本物と比べ文字が太めというか、にじんでいるように見えることがあります。高いコストをかけて精密な印字や刻印をしていく技術がないから差が出てくると思われます。

○塗料の塗りの漏れや、ずれ
時計の文字盤や針に塗られた塗料がわずかにずれていたり、はみ出していることがあります。肉眼ではかなり慣れていないと分かりにくいのですが、ルーペ等を使うと違いが顕著にわかるものです。

○金属部分の研磨の質
偽物の場合は金属部分の研磨仕上げが粗く、慣れている人だと肌触りも違うほどということです。

○文字盤の風防(ガラス面)の素材
偽物の場合素材が違っていたり、うっすらと下部に入っているロレックスのマークの刻印が濃すぎたりします。日光などの光をガラス面に当てると異常に反射してしまう場合も偽物には多いです。

○秒針がスムーズに動いているか
例えば1秒刻みで秒針がカチカチ動いている場合は粗悪なムーブメント(コピー品)です。質の高いムーブメントを使用していれば流れるように秒針は回転していきます。

精巧なコピーならばここで見分けたい! 違いが出やすい箇所とは?
○ムーブメント(内部構造)が本物と同じでも見分ける方法
スーパーコピーの中にはムーブメントに正規品と同じメーカーの物を使用している物もあります。しかし製品自体は同じでも正規品でない場合、取り付け後の調整に差が出ます。専門のタイムグラファーという機械を使って音を聞けば正規品か見分けることができます。

○刻印部分やマークの質
これもルーペで見ないと分かりづらいのですが、ロレックスのトレードマークである王冠の刻印やマークなどで偽物の場合は、凹凸部分があまりなかったり、仕上げが粗かったりする違いがあります。

○見えない部分の違い
例えばバックルの裏側の刻印やブレスを外したところにあるリファレンスナンバーも、手間はかかりますが違いが出やすいポイントです。正規品はきちんと打刻がされていてもコピー品はレーザー打刻で文字が読みづらいなどの違いが出る場合があります。

最後は、プロに任せて見ないとわからないケースも。
上記で上げたのはあくまでも一部の査定項目です。しかしコピーを作る業者も年々進化しているので、まれにどうしてもその場では分からない場合もあります。総じて時計の場合は「質の高い巧妙なコピー品ほど、目に見えない箇所を時間をかけて確認しないとわからない」傾向があるので、その道のプロや専門の機械を使わないと最終的には判断できない…ということも稀にですがあります。その場合はお客様の了承を得たうえで責任をもってお預かりして確認させていただいております。

しかしそういう例外を除き、ある程度までのコピー品の場合は
○慣れていないと肉眼ですぐには分かりづらいものの、ルーペを使うと意外にわかること。
○そもそも本物がどうなっているのか知らないと違いが判らないこと。
の二つが言えます。

日ごろから実物や雑誌などで本物をよく見ている人ほどそういう違いには敏感なので、自分の物だけでなく本物を目に触れる機会を増やしたいものですね!