ビニールハウスで、米の苗を作って、やっと完成、田植えも5月に終わりました
あらかわファームのお米は棚田で作っています。
先月、情報誌「ぐるっと千葉」の棚田特集の取材を受け、11月号に掲載頂きました。
棚田なので生産性は悪いのですが、もう私は、他の地域の米はもう食べられません。
なので、頑張って皆様に食べていただけるよう、少しだけ生産力を増やし、来週から道の駅「富楽里とみやま」で販売予定です。
その後、通販で販売予定ですが、価格設定等未定です。
千葉県南房総市にお越しの祭は、一度「富楽里とみやま」にお立ち寄りください。
あらかわファームは棚田で米を作っていますので田んぼの水は雨頼み、ここのところ雨があまり降らないので水が心配でしたが、保水力がある田んぼなので、順調に育っています。
先月田植えした棚田米コシヒカリも、台風の影響なく順調に育ち、分蘖(ぶんげつ)が始まりました。
一株60本以上に増えるのが私の理想ですがその年の雨や温度の影響で年によって違いが出てきます。水やなどがなかなか自由にならない、山間地なので湿度も下がらない、そこが棚田栽培の難しいところでもあります。
でも、現在まであらかわファームの圃場の稲は問題なく育っています。
黒米の田植えが終了しました。
見ていただくとわかるように、苗を植える間隔が通常の2倍くらい離して植えているので、非常に心もとない感じです。
これが疎植栽培といわれるもので、太陽と風をたくさん受けて元気に育ちます。
棚田なので田んぼが細長く形がいびつなので管理が大変ですが、山中の棚田特有の昼夜の温度差が大きく、近くに他の人の水田がありませんので他の水田に行う農薬や害虫の影響をうけません、最近は整備された田んぼでは、農薬を空中散布する場合が多くなってきているようで、自分の田んぼだけ農薬を散布しないということや、近くの田んぼの農薬散布の影響を受けないようにすることは難しいようです。
また、当農場では環境汚染のことを考え、一発肥料*を使いません。
手間はかかりますが、生育状況を見て追肥を行っています、追肥する肥料も高価ではありますが、お米がおいしくなるような肥料を与えます。
*一発肥料とは
最近は一発肥料という手間とコストのかからない便利な肥料を使い、田植え時に肥料を一回蒔くだけで、樹脂被覆された肥料が徐々に溶け出し収穫まで肥料を与えなくて良いものとなっていますが、その被覆に使われている樹脂が川を流れて海に到達し、今問題視されているマイクロプラスチックによる海洋汚染の原因の一因となっており、そのプラスチックを食べた魚の体に吸収され、その魚を食べた我々に悪影響を及ぼすとされているようです。