ふきの指定席

故郷

親がいてこその故郷ですかね
だいたい1年に1度 墓参りの為に帰省します
今年は10月ごろを予定していますが
父ちゃんの運転で 車での帰省です
いつもそのまま実家には寄らず
お墓に直行します
お墓は実家の方を向いて建っています
どの家のお墓も 自分の家と向き合うようにして建てられています
村落は お墓のすぐそばにあります
お墓参りをしていると
私達の帰省を待ち焦がれていた姉が 家の裏庭で 手を振っているのが見えます
いつもの光景です
そして帰りも
ご先祖様に必ずお別れをして帰ります

明日13日
姉が独りで お盆を迎えるかと思うと心が痛みます
姉は自分の家族を持つことはありませんでした
たぶん 今後もそうかな
私の知る限り 姉の今までの人生は とても素敵な人生だったと思います
家族との縁はありませんでしたが
人との出会い 縁が はんぱなく 濃いのです
姉は東京で30余年 芸能界のウラのブブンで 生きてきました
私が姉を田舎から呼び寄せ その世界に引きずりこんだ経緯があります
今実家で一人で暮らす姉ですが
全国から 姉に逢いに 縁人がやってきます
縁が縁を呼び寄せ 異国の旅人が 訪れることも あるようです
日常生活では 孤独でない姉も
お盆の時だけは 独りです
お盆は皆家族の下に集う日だから・・・

村のお盆では 姉の孤独が際立ちます

でも 独りもまたよしで 姉本人も 私自身も 全然気にしていないのですが
村人は お盆の孤独に対して 冷ややかな視線を姉に注ぎます
自由でいいじゃんと 思ってしまう私もその 視線の対象かな
お盆はある意味 村全体の行事でもあるからです

故に私には田舎生活が無理ですが
姉は自分で今の生活を選んだとはいえ
東京で自由気ままに暮らしていた日々を
故郷では封印するしかありません
我が故郷は 極めつきの “ザ村社会”なのです






←ペコ

読んでいただきありがとうございます ♡♡♡

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