40数年も前の事
飯田橋のギンレイホールだったか佳作座だったか
忘れてしまったが
高橋英樹さんの「けんかえれじい」を観ていた時
私の左太ももを触る痴漢に遭遇
騒いだのでその男はそそくさと逃げてしまった
私は勿論最後まで映画を観たけれど
で
その5年後今度は山手線で また同じ手口の痴漢に遭遇
よく見たら映画館での痴漢男だった
私に気づかれた男は別の車両に逃げて行った
山手線であるがその時車両には乗客数人しか乗っていず
我々のまわりには視界に入る乗客はいなかった
私は眠っていて 男に触られた事で痴漢に気が付いたのである
黒縁の眼鏡をかけたやせぎすの男で 前回と同じ背広を着ていた
当時男は40代半ばぐらいに見えたが まだこの世に生きているだろうか
それらの一連の行為の記憶は今でも鮮明だ
これは単なる偶然だと思っていた
これも20代前半の時
早朝通勤時 電車の降り際に胸をぎゅっと掴まれた事がある
その時は反射的に男の右腕をつかみ
警察に突き出そうとしたが
男に逃げられてしまった
この時の男の顔も記憶している
先の男の顔を記憶していると言っても横顔のみ
別件は
左胸を鷲掴みにされたから男の正面の顔を記憶している
渋谷駅の終点で降りる客は沢山いるのに誰も助けてはくれなかった
朝はそんな余裕などないものね
でね
今になって
左太ももを触った男の横顔と
左胸を触った男の正面の顔が
体系は勿論の事
妙にシンクロし重なってしまった
私が男を認識したのはその3回きりである
今朝は
実は我々親族のある偶然について書くつもりが
「偶然」の我が心のワードに
過去の不快な経験が ひょっこりと顔を出し
40年以上も絡んでいた糸がやっとほつれたのである
若い時は怖いものなしで突き進んでいたが
今
ぶるるんと震えている
絡んだ糸がほつれたことで
この話には 尾ひれがついて いろんなことが見えてきた
ホロリと震えてちょっぴり笑えて 今があります
今日書こうとしていたことは
いずれ書きましょう
今朝もひろし君に守られています
触れる身体の温かき事 心の温かき事
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