母が編んでくれたカーディガン
結婚した時父ちゃんとお揃いでプレゼントをしてくれた
父ちゃんはほとんど着てくれないけれど
私は毎冬着ている
33年が経つ
初めてボタンの一つがとれた
残った糸くずが 愛おしくて そのままにしている
そろそろボタンをつけようと思うが
母を想い出し 胸がキュンとなってしまう
母はその人生で 膨大な数のセーターを編んだ
個展を開き 何かの大会で 大きな賞を受賞したこともある
無情な私は
その多くを処分し 残りは娘に思いを引き継いだ
お正月娘の家に行った時
母が編んだセーターを着て 娘が出迎えてくれた
口には出さなかったが ドキリとし 嬉しかった
若き日の私がそこにいた
糸くずはそのままにし ボタンをつけることにする
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ふき
sake
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