ふきの指定席

交錯する出逢い

あるブロガーさんが
『人生の終焉が近いのかもしれない・・・』と書かれていた
美しく年を重ねて来られたからこそ 
さらりと出る魂の言葉に他ならない気がする
まだ俗物の塊である私は
その言葉が胸に突き刺さり 我が人生を振り返ってしまうのだ
そして ある女性との出会いを想い出してしまった
その女性はキャサリンオルフェと名乗られた
デンマークの方だったと思うが記憶が曖昧である
ドイツ人だったかな・・・
私がまだ20代の時 イギリスからベルギーに渡る船上での出会いである
もうご存命ではないかもしれない
その時 60代にも 70代にも見えた
著名な作家さんらしいのだが 後日調べるもわからなかった
「日本の紀伊国屋でサイン会を開いた事があるのよ」とおっしゃっていたからだ
‟The end of the life”は日本語でどう訳するのと唐突に聞かれた
「人生の終焉」とお答えした
ローマ字で書いたが 私は辞書の類は一切持たずの旅
日本字で書いてほしいと言われたが 私は終のエンが書けなかった
今の時代だったらスマホ等で調べることができてすべて解決なのだが
誇り高き日本の文化を汚した気がして とても情けなかった
まともな筆記用具も持たず 何も持たずの私にたいそう驚かれ
全て心にメモるからいいんですと 答えてしまったが
その時の作家さんと その言葉を記されたブロガーさんがどうしても ダブってしまう
じくじたる思いでいたら
HNみっちーさんがその思いにくさびを打ち込んでくれた
私はとても貴重な魂の出会いに 震えている



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