ふきの指定席

あの時代この時代に生まれて

我が両親は ふたりとも大正時代に生まれている
両親とも黄泉の国に旅立って久しい
青春時代に戦争を経験し 
容赦なくの艱難辛苦をなめてきた世代でもある
両親から 直接 その人生の大変さを聞いた事もなく
叔父や叔母 親戚から 親達の苦しい時代の話を聞く事が多かった
日本人が皆 戦争を通して 大なり小なりの同じ苦しみの中にいたから
甘んじて耐え忍ぶしかなかった我が親達の世代
それは日本人に限らずでもあるが
戦後74年経っても
人間の愚かさのつけは 生々しい血を流し続けている
私はそんな親から生まれ 日本人として生まれ
民主主義の尊さ 自由平等平和の精神を 
生まれながらにして 植え付けられていたように思う
故郷は 男尊女卑が甚だしく閉塞的で保守的な環境は今も変わらずであるが
親達はその環境に添うて生きるしかなく
父が亡くなりひとりになった母は 一度はその環境から抜け出したが
十数年後にまた舞い戻り その嫁ぎ先の地で 生涯を終えた
お盆は終戦記念日も重なり 両親を思い
そんな「鉛の重圧」に苛まれる
15歳で家を出てから お盆に帰省した事が あるだろうか
1回ぐらいは帰っているような気もするが

明日の台風に添え
今年も お盆に逆らい 
今日は故郷の佇まいを思い乍らの
そんな場所に出かけてみようと思う 




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