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ふきの指定席

静寂なる時間

40年以上も前 ハンガリーの地を訪れた時
そこは私にとって夢のような国だった
チェコとの国境近くまで行き
鍾乳洞からこっそりチェコに足を踏み入れたりもした
当時は共産圏の国だったけれど
庶民は「ソ連ヘイト」の緩さの中にあった
その後も何回かヨーロッパに旅行をしているが
東欧はなんとなく足が遠のいてしまっている
その時々のハンガリーの国の情報だけを鵜呑みにすれば 
自分の中にある光輝く思い出が壊れそうで
すんでのところで1歩が踏み出せずに今日まで来てしまった
それに
歳を重ねた今 日本からの長時間の飛行に耐えられそうにない
40年前のハンガリーは
人々に緩やかな沈黙の意志が感じられ 
その波長が自分にとってとても居心地がよかった 
今まで訪れた国の中でも 1番好きな国である

今ハンガリーに住んでいらっしゃる日本人の方のブログに出会い
憧れをもって訪問させていただいている
私のガサツさとは全然違う視点なのだが
ブログに書かれて描かれているその奥に想像を膨らませると
なんとも幸せな気持ちになるのだ
40年前のハンガリーなら 私も住んでみたいと思うのだが

終の棲家を探しながら
ハンガリーにも思いを巡らした
私ひとりならば ゆっくりな歩みで
「地球に住まう旅」に出ていたかもしれない
紆余曲折があり
終の棲家に辿り着いた今 結局46年間も東京から離れる事ができなかった
日本人として日本に住まい
最終章を迎えるであろうことに
やっと人生の肩の荷が下りた思いでいる 





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読んでいただきありがとうございます ♡♡♡

コメント一覧

ふき
balaton620さま

ご訪問頂きありがとうございます
25~26歳の時 1年半ほど風の吹くまま気の向くまま
世界を放浪していたことがあります
その時 旅の途上で出会った日本人の青年に
「それならば絶対にハンガリーに行くべし」と言われ
ハンガリーの「素敵」に出会いました
その時の思い出は40年以上経った今も
鮮明に強烈に残っていて 私の生きる糧となっています
それ以後 ヨーロッパに訪れても そばまで行っても
ハンガリーの地を訪れる事は無く
それはブログに記した思いに他ならないのですが
balaton620さんの ブログに出会い
拝読させて頂くだけで
もう十分な我が思いであると
心のけじめをつけることができた次第です

今世界中にコロナウイルスが蔓延し人々の心は疲弊しています
世界経済も大混乱をきたしています
日本人でよかった
日本で住まう有難きを思い
動ずることもなくの私です
そんな日本の地より
balaton620様のご健勝をお祈りしています
くれぐれもご自愛下さいますように
balaton620
通りすがりのふきさん、
そうですね、終の棲家、私にとってもこれからの課題ですね。
私も25年ほど前にハンガリーに赴任し、その後日本に戻ったり、他国に出たりしましたが、現在は最も好きだったハンガリーの郊外の家に戻って来て老後を過ごしています。 終の棲家とも考えた事もありましたが最近、年と共に医者掛かりすることも多くなり、医療システムや老人施設等の事を考えると終の棲家はやはり日本なのかなあ? なんてことが時として頭をよぎります。 若い時は怖いものなしで、身体が不自由になることは考えていないですからね。歳を食うと弱気になるものですね。どっちに転んでも良いように身軽にしておこうなんて、断捨離に努める昨今です。 そういう私の人生も、思いつきの行き当たりばったりの、のほほん人生だったような気がします(多分、このからも)。  
 
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