あれは6月だったかな 遠出をした時気分が悪くなり
駅のホームのベンチに座ったまま 動けなくなってしまった
意識はあるのだが 身体が浮遊し 異常な辛さだった
人様に助けを求める発想にはいたらず
人々の行き交う距離がとても遠く感じた
今振り返ればそれは熱中症だったのではと思っている
暑すぎて 外に出るのが怖くなり
ご近所での買い物以外は 引きこもる日々が続いている
冷房はなんとなく苦手で 除湿機能全開でしのいでいる
24時間つけっぱなしである
その事と関係があるのか 鼻の奥まで乾いてしまい 痛い
そして咳き込む始末
塩飴でしのぎ
やはり冷房にしてみたり 咳がくしゃみに変わり
しゃーない エアコンを切って 扇風機にしたら
生暖かい空気をかき乱すだけ 部屋の温度は36度もあるではないか
これではいかんと
また除湿にする 鼻の奥は痛くなるが これが自分にとっては 一番生存率高し
父ちゃんが帰宅すると
「暑い」と 吠え
即冷房に切り替わり 扇風機maxになる
「寒い」と 長袖のシャツを着る私
即鼻水たらり とまらなくなる
他の部屋に逃げようにも そこは灼熱地獄
子供の頃の たおやかなる 夏の時間が 懐かしくてならない
半世紀以上も前なんて かなりの昔だ
今では
「天国と地獄」の方が近くなってしまった
近づかないように踏みとどまっているが
ただ夏を生きる
なんと大変な事か