この猫ちゃんのことを“キング”と呼んでいました
当時井の頭公園(東京)に住んでいた野良猫ちゃんでした
36年前の写真だから色あせているのもありますが
野良猫ちゃんなので常に薄汚く
当時も写真で見たままの状態でした
私達 相思相愛でした
私ひよっとして 前世は猫ちゃんだったかも
今でもなんですが
猫ちゃんの方から それもタイプの猫が 私に寄って来てくれます
私 ガタイの大きい 大人の猫が好きです
写真の立ち位置で待っていると
必ずキングの方から私に寄ってきました
必ずキングの方から私に寄ってきました
広い公園ですが 他の場所では駄目でした
この写真では自転車が写っていますが
後方に写っているおじさんの自転車です
このおじさんもキングを探しているフウでしたが
私が来たのを確認すると
さっと池の方に行き 釣りをしている素振りをするのです
私に気づかれているとも知らずです 何回もかち合っています
キングはおじさんに見向きもしないし そばにも決して近づきません
私のそばだけに寄ってきます
当然の如く私に抱かれて 私に愛想をふりまくわけでもなく
じっと周りを警戒しています
凛々しく 惚れぼれする猫ちゃんの雄姿だと思いませんか
この写真はちなみに母が撮りました
母は三姉妹なのですが
この時 理由あって 三姉妹が上京していました
キングとのことはまだまだ ドラマがありますが
まだ私の心に置いておきましょう
その後 私は日本を脱出し 1年ほど旅に出ていました
旅から戻り 公園へキングに会いにいったのですが
何度も何度も会いに行ったのですが
キングと 二度と会うことはありませんでした
その深い悲しみは永遠で 時間などなんの解決にもなりません
あのおじさんは当時かなりご高齢に見えました
キングと会うことができたかな
おじさんにも二度とお目にかかることはありませんでした
写真は色あせていても
キングへの思いは 今でも生々しい現実なのです