以前はマンションの3階に暮らしていて
東側にベランダがあった
勿論雨戸もなく
どんな時も私は太陽より早起きで
日の出前には起きていた
時々の朝日の綺麗な事
夜が明ける様は 移ろいゆく人生と同じで
同じように見えても「同じ」はない
いつも真摯な気持ちで対峙していた
戸建てに越して来た今は
小窓から入ってくる外の明りに合わせて
雨戸を開ける
半世紀も集合住宅の上階で暮らしてきた私は
日の出と共にあった日々に思いを馳せる
雨戸は心の鎧に思える
戸建ての暮らしに不満はないが
この事だけは少し寂しい
で
雨戸を閉めない事も多かったが
東京の町中の暮らしでは
やはり危険である…ような気がする
少しだけ
人を怖いと思う私が悲しい