「ブルーライトヨコハマ ハンガリー…」の
言葉がテレビから耳に入って来た
すかさず反応した私
テレビを観ているはずの父ちゃんはうたた寝をしている
42年前 導かれるまま
20代半ばの私は ハンガリーの地を旅していた
当時 その地でたった一人の
「旅する」日本人だったかもしれない
現地の人達から
「ブルーライトヨコハマ」のハミングでもてなしを受けた
トカイワインを飲んで酔っぱらっていた私
だって皆さんから
「飲みなさい歌いなさい」と勧められたから
私は酒好きですが下戸です
その感動的な出来事は 幻影だったのか
帰国をしてからも うつろな思いのまま 数年がすぎた
勿論「ブルーライトヨコハマ」が
ハンガリーの地で
何故に流行っていたのか
確証を得たく調べもしたし
いろんな媒体にその時の経験を書きもしたが
地べたにはいつくばって生きる私に
誰も目を向けてはくれず
思い出は私の心に封印したのだ
そして
そのことは昨日のテレビで確証の止めを刺された
マスコミに携わる精鋭が調べても
あの当時 ハンガリーで
「ブルーライトヨコハマ」が
なぜハンガリーの国民歌になったか
そのとっかかりを判明するに至らなかった
ハンガリー人の女性が
「ブルーライトヨコハマ」の歌を耳にしながら
涙ぐまれていた
我が青春に「ありがとう」との想いと共に
私も涙した