父ちゃんと夫スーパーで買い物をしている時
誰かに背中によしかかられた
驚いて振り返ると
私よりは はるかに大きい青年がよしかかっていた
いくら壁を思わす私のガタイでも
自分より大きい男によしかかられると辛い
青年の両サイドに 彼の両親と思われる方がいらしたが
青年の行為に全く気が付いていない…
でも私は瞬時に察したのだ
その青年が普通でない事を
青年が私から離れるまでじっとしていた
青年は私から離れると 何事もなかったかのように
両親と買い物を続けていた
父ちゃんは なんとなくそんな私を見ていたが
いつもの如く知らんぷり
夫婦としての長の人生 いつもそうなのだ
ある意味 変に度胸が据わっている私
忘れもしないが
息子が小さい時 度々事件勃発
キャンプ場でのこと
焚き火の火が 息子の着ている服の袖に引火
父ちゃんはそばで
「あーあー」と声をあげながらオロオロするばかり
遠くでその様子を見ていた私
「消さんかい オラ~」と私の恫喝で 事なきを得た
またある時は
父ちゃんは息子と川で水遊びをしていて
息子が川に流された時も 父ちゃんは「わ~」っと叫ぶものの
オロオロして身体が動かない
「何してんの 早く助けろ~」と私
そんな父ちゃんが 私を助けるとは思えない
私の発信スイッチが必然なのです
話を頭に戻しますが
その時 青年はマスクをしていませんでした
同じことを 年配の輩にされていれば
私は声を上げ 父ちゃんに助けを求めたと思う
不条理だが 人の正常と異常の見極めは難しい
人を外見で判断してはいけないと思いながら
しっかり判断してしまっている