ふきの指定席

「人間」

41年前 旅先で出会った ユダヤ系アメリカ人の女性が
日本に遊びに来てくれたことがあった
顔は覚えているのだが
名前をどうしても思い出せない
文通もしていたから いい時代だな
手紙は残っていると思うが処分をしてしまったかな
物置の奥にそれらの物はしまってあるのだが
父ちゃんの荷物が多くて 物置に入る事も困難な状態

当時私は28歳 彼女は42~3歳だったかな
私はコテコテの博愛主義者で 
誰とでも分け隔てなく仲良くなることができた
今の私は若干保守的な人間になっているけれども
人となりは変わっていないと思う

彼女は 
誰とでも動ぜず自然体で接する
私の存在が不思議で仕方がなかったらしい
元気でいらっしゃるだろうか
私は無神論者であり 無宗教 博愛主義者
それは私にとって自然なことだった
半世紀近くも前の当時
世界の中では そんな私は稀有な存在であった
自由な考えを尊重するがと前置きされ
「何故無神論者なのか」と何回も聞かれたものである
日本人だったら私ほど極端ではなくても
昔も今も
皆似たり寄ったりの意識であると思っている
人種差別 性差別 いろんな差別を受けてきたが
そんな差別をする人間を 相手にすることもなかった

ユダヤ人である彼女は
イスラエルに帰るとも言っていた
日本に来てから1年後もアメリカに居住していたから
どうなっただろう
私は他者に影響力を及ぼすような器ではないけれど
いつの間にか
彼女と音信不通になってしまった事が悔やまれる

昔も今もイスラエルという国が 
変わっていないことの「虚しさ」 
武力によってしか
自分たちの存在 国を守れない事の「不幸」
出会った イスラエルの人達は 皆知的で冷静で優しく
尊厳を持って接することができる人達ばかりであった
変わらない現実がとても辛い

こんな私にわざわざ会いに来てくれた
ユダヤ人の彼女のことを思い
能天気に生きてきてしまったことが
恥ずかしい
もう英語で当時のような会話すらできないもんね





5.7㎞  8,047歩  毎朝夜明け前に散歩をしています

お月様が綺麗でした
ラジオ体操に参加
身体がスッキリするのは何故 😊 


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