幼少期 年末の一大イベントは
家族総出でお餅をつくこと
それはすぐ臼から餅つき機に変わってしまったが
その一連の流れは壮観で深く記憶にのこっている
まだ高校生だった兄達も勿論つきて
2人の兄たちは華奢で文系
若者にあるまじき力の無さ
その無様な踏ん張りで
パンツのゴムが切れ ずり落ちてしまった事もある
笑えました
父もよく似たもの
色男金と力は無かりけり
60年後の今もそれは変わらず
「三つ子の魂百まで」とは 長く生きて思う現実だ
実は母が作った「草餅クサモチ」を思い出し
食べたいなとほざいていたら
父ちゃんが道の駅で見つけて買って来てくれた
はっきり言って不味い
どこかの名店の真似っこかもしれないが
この取って付けたような指型にげんなり
どうしても口にする事ができない
私の舌の記憶は絶対である と思い込んでいる
もう母の味は 2度と口にはできないけれど 思い出すね
草餅とはよもぎ餅のことです
我が家では「クサモチ」とよんではばかりませんでした
父ちゃんが買って来てくれた草餅は
おしるこにして食べます
父ちゃんは食べません なぜなら「草」だから グサッ!