その精神の気高さ 男気に 私の心は骨抜きになってしまった
外見は全く私のタイプの男性ではなかった
小柄で華奢な男性だった
それは たった4~5時間の 一期一会の出会いに終わった
別れ際その男性に「付き合ってほしい また会いたい」と言われた
私はその言葉に固まってしまい
曖昧に笑って立っていた
動けなかったのである
言葉が出てこなかったのである
その私の様子を NOと解釈した男性は
私に背を向け去って行った
私はその男性について覚えている事がいくつかある
会話したほとんどの事 その時の映像記憶も鮮明である
日本に戻った後 私はすぐその男性の国に向かった
住所は知らないし 名前も聞いたのに失念していた
もう会うことは永遠にできないだろうけれど
でも行かなければ後悔をすると思った
それが私の答えだったから
男性の国を訪れて
私が動けないでいたことの意味を 自分で悟る事になった
40年近く前のことである
今ニュースで報じられている
従軍慰安婦像の設置に胸が痛くなる
その時に感じた痛みと同じだからだ
あの時の私に対する男性の思いは 真実の思いであると思っている
私の方が日本人である事を意識してしまっていたのである
絡んだもやもやとした感情を解き放したく
人と人としての感情を整理したい思いにかられた私は
数年前
FBでその男性を探し求めた(今FBは閉鎖している)
戦争はこうも長きの禍根を残す
当事者ではない未来の血潮達にまで
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