~着やすく ・おしゃれに・いきいきと♪~

川崎マイスター栗田佐穂子が、ユニバーサルファッション&おしゃれな介護服の情報や、服飾教育現場のエピソードをお伝えします!

教科書にKURITA提案のユニバーサルファッションショーが掲載されました

2016年07月28日 | ユニバーサルファッション

こんにちは、着やすく・おしゃれなアイディア服デザイナーの栗田佐穂子です。






毎年開催してきました「ユニバーサルファッションショー」が開隆堂出版の教科書に掲載されました。
小さな会場でスタートしてから20年が経ちました。

1998年頃、神奈川県立女性センターの大ホールで開催したときのことです。
都心から離れた“江の島”の大橋を渡った島の裏側に、
続々と足早に歩いて来られるたくさんの方々を窓越しに見た時は、
心が引き締まる思いでした。

夜のNHKニュースで「高齢者・体が不自由な方のための 着やすく・介護しやすく・おしゃれな服」として紹介されました。
片側のまひが残る方々の団体や脳性まひによる車いす使用の小学生の団体の皆様もモデル参加してくださいました。

糸の詩のメンバーや市民活動の男性方々、登戸ドレスメーカー学院の学生たちと教職員が、力を合わせて成し遂げました。
翌年・翌々年の舞台作品は、NHK番組「おしゃれ工房」で作り方を紹介したりと、普及活動を続けて来ました。

実はまだまだユニバーサルファッションについて知っている人は一握りです。
歳をとって脱ぎ着が困難になったとき、怪我をして着られなくなったり、五十肩やリウマチのため肩が動かしにくくなったり・・・・と、
誰にでも起こりうる「着脱の不自由さ」。

元気な時は自分も家族も不自由な人の想いに気が付かないのです。

T・P・Oに合わない着方やだらしないと見られてしまう着方から小さな偏見が生まれてしまいがちです。
衣服には人としての尊厳を維持する小さな働きがあるのです。


たくさんの想いを込めて、ユニバーサルファッションショーを開催してきました。
これから育つ子供たちが、「ユニバーサルファッションが伝える何か」に心を留めてもらえたらありがたいことです。

中学生の教科書でユニバーサルファッションを取り上げていただけたことは、とても意義深いことだと思います。



着やすく・おしゃれなアイディア服デザイナー 栗田佐穂子
アソシエCHACO総合HP:http://www.a-chaco.com
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