前回のあらすじ:
一人暮らしをしようとネットで賃貸物件を探した廣瀬さん。とある希望条件ピッタリの良さげな物件を見つけ、喜び勇んで管理会社に問い合わせの電話をしたところ、二言目で前住人が自殺したことを告げられる。
* * *
でもどこかで「こんなに家賃が安いんだから何かあるのかもな~」と予感していたような気もします。
ただ、ネットの情報上にはそれを告知するような文言は一切なかったんですよね。
『 告知事項有り』とか、『 心理的瑕疵物件』とか。
だから半信半疑というか、「そうじゃないといいな」と不安を打ち消して電話をかけていました。
なので、廣瀬さんのお姉さん店員さんへの返答は、
「あ~~~、やっぱり!!!(>ロ<;)」
でした。
そしたらお姉さん店員さんから「あっでも、お祓いはもちろんしておりますから!!(ドヤ!)」と言われたんですけどね。よけい怖いわ!!(笑)
で、一瞬で色々考えたんですが、とりあえず物件を内見させてくださいと予約を入れて、それと希望条件を伝えてそれに合う物件候補をいくつか用意して貰うことにして、電話を切りました。
余談ですが希望条件を聞かれた時に第1希望で「鳩が住み着いてないところで!!」と言ったら、「ええっ!?それは・・・自然の生き物なのでちょっと分かりませんけど、、、いや、そうではなく、間取りとか地域とかで・・・」と苦笑いされました。
* * *
電話を切ってから、改めて心理的瑕疵物件について、考えてみました。
前提として、廣瀬さんは実はプロテスタントのクリスチャンだったりします。なので、まあ聖書的に、霊魂とか死後の世界とか幽霊とかは、よく分からんけど、ないんじゃね?と思いました。
オカルトな話題をネットで見るのは好きなんです。ただ、実際オカルトチックな現象があるのかどうかについては確信を得るような体験もないし、懐疑的。
だから大丈夫かな~とは思いつつ、でも万に一つも地縛霊いたら嫌だしな・・・とかウジウジ考える。
いや、有り得んとは思うのですが、万が一、億に一がありますでしょ?
でもこれ以上に良い物件がないのもまた事実。
そこで、とある友だち(クリスチャンではない、以前勤めていた会社の先輩)に相談してみました。
この友だち、廣瀬さんの人生の岐路には尽く指南を頂いているとっても良心的で常識人な方です。
その人に事の経緯を説明したところ、真顔で「この世に幽霊とかはいるわけないから、家賃とか間取りとかで折り合いつくならいいんじゃない?」と言われました。
廣瀬さんの中でほぼGOサインが出た瞬間でした。
ただまだ100%決めれたわけではなく、やっぱり内見してから決めようと。
* * *
内見当日。
案内は電話に出てくれたお姉さん店員さんでした。件の事故物件とその他に3件くらい、私の希望条件を汲んだ紹介物件を用意してくれていました。
ただ、やっぱり事故物件以外はそこより2~3万は高いし、狭かったり、古かったり、ペット不可だったり。
とりあえずお姉さん店員さんの運転で内見先に出発。
①1件目。
団地のような鉄筋コンクリートマンション。実家や職場からは近い。間取り十分。広い、けど古い。築45年くらい。トイレ狭い。風呂が元々電気釜だったぽい。とにかく古い。おばあちゃんちを思い出す感じ。家賃は4万円くらい。
②2件目。
管理先が休みとかで鍵がなく、書面上だけでの説明。広さ、新しさ、立地は良い。が、ペット不可。家賃は事故物件の五万円位。
③3件目。
とうとうお目当ての事故物件。
職場から3分。広い。綺麗。閑静。
わ~、綺麗ですね~と見て回る廣瀬さんをよそに、サラリと管理会社職員さんがリビングの窓を開ける。えっ、なんで窓開けたの、他の物件では開けなかったよね、何か臭いこもってたのを誤魔化す為なのか!?と疑ってしまいましたが、玄関を入った時も特に何も篭った臭いや死臭の名残みたいなのは感じなかったです。
とりあえず職員さんといろいろ室内を見て周りながら聞き出せることを聞いてみました。
Q:いつ亡くなったのですか?
A:「けっこう最近・・・2、3ヶ月前かな?」
・・・めっちゃ最近やん。。。
いや、しかし、2、3ヶ月も次の住人がいなくて家賃収入がないのだから、大家さんからしたら「最近」とかとんでもないのかもしれないとこれは飲み込みました。
Q:どこで亡くなったのですか?
A:「私は直接は聞いてないのですが、お祓いに立ち会った職員によると(だから怖いわ!)、リビング以外のあっちかこっちかの部屋らしいですよ。リビングではないのは確かです!」
その時リビングで話していたのでホッとしたのを覚えています。
Q:その・・・死因って・・・
A:「自殺ですよ」
Q:いや、だからその・・・血がブッシャーーーとかだとアレなんですけど・・・
A:「ああ、いえいえ!普通にちょっと、首を吊られたくらいですよぉ!♪」
Q:そっかー、普通に、ちょっと、くらいかぁ~~^^*
・・・ってなるかーい!!(汗)
こう、お姉さん店員さんはなんかすごいポップにいってくれたんですが、言い方で誤魔化すな!と思いましたね。
もちろん一言一句は覚えてませんから上記は廣瀬さんの記憶頼りの文字起こしですけどね、「♪」は付いてなかったかもしれないですけど、付いてる勢いで聞こえましたよね。
まあ、その、血液ブッシャーとか腐って云々なら、心霊ではなく感染症とか汚染とか害虫とか衛生上の観点で怖いなぁと思っていたので、そうでないなら良かった話です。(腐っていたかは聞いてませんが。まあ内装ほぼ全てリフォームされたらしいので大丈夫でしょう)
そして聞きたかった核心へ。
Q:では、更新のタイミングで家賃は通常の値段に戻るのですか?
A:はい?いいえ、このまま、3万5千円ですよ。
Q:ずっと?このまま?
A:はい。ずっと。このまま。
これで安心しました。
廣瀬さんはここで、紹介物件あと1件を残し、
「ここにします!」
と告げたわけです。
えっ、いいんですか?(事故物件であることを)気にしないんですか?とびっくりする職員さん。
は~い、大丈夫で~~す。
と応える廣瀬さん。
決めた。私の心がここにしろと言っている。気がする。
というわけで、廣瀬さんは内見1回で事故物件なりたてほやほやのこの部屋に住むことに決めたのでした。
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一人暮らしをしようとネットで賃貸物件を探した廣瀬さん。とある希望条件ピッタリの良さげな物件を見つけ、喜び勇んで管理会社に問い合わせの電話をしたところ、二言目で前住人が自殺したことを告げられる。
* * *
でもどこかで「こんなに家賃が安いんだから何かあるのかもな~」と予感していたような気もします。
ただ、ネットの情報上にはそれを告知するような文言は一切なかったんですよね。
『 告知事項有り』とか、『 心理的瑕疵物件』とか。
だから半信半疑というか、「そうじゃないといいな」と不安を打ち消して電話をかけていました。
なので、廣瀬さんのお姉さん店員さんへの返答は、
「あ~~~、やっぱり!!!(>ロ<;)」
でした。
そしたらお姉さん店員さんから「あっでも、お祓いはもちろんしておりますから!!(ドヤ!)」と言われたんですけどね。よけい怖いわ!!(笑)
で、一瞬で色々考えたんですが、とりあえず物件を内見させてくださいと予約を入れて、それと希望条件を伝えてそれに合う物件候補をいくつか用意して貰うことにして、電話を切りました。
余談ですが希望条件を聞かれた時に第1希望で「鳩が住み着いてないところで!!」と言ったら、「ええっ!?それは・・・自然の生き物なのでちょっと分かりませんけど、、、いや、そうではなく、間取りとか地域とかで・・・」と苦笑いされました。
* * *
電話を切ってから、改めて心理的瑕疵物件について、考えてみました。
前提として、廣瀬さんは実はプロテスタントのクリスチャンだったりします。なので、まあ聖書的に、霊魂とか死後の世界とか幽霊とかは、よく分からんけど、ないんじゃね?と思いました。
オカルトな話題をネットで見るのは好きなんです。ただ、実際オカルトチックな現象があるのかどうかについては確信を得るような体験もないし、懐疑的。
だから大丈夫かな~とは思いつつ、でも万に一つも地縛霊いたら嫌だしな・・・とかウジウジ考える。
いや、有り得んとは思うのですが、万が一、億に一がありますでしょ?
でもこれ以上に良い物件がないのもまた事実。
そこで、とある友だち(クリスチャンではない、以前勤めていた会社の先輩)に相談してみました。
この友だち、廣瀬さんの人生の岐路には尽く指南を頂いているとっても良心的で常識人な方です。
その人に事の経緯を説明したところ、真顔で「この世に幽霊とかはいるわけないから、家賃とか間取りとかで折り合いつくならいいんじゃない?」と言われました。
廣瀬さんの中でほぼGOサインが出た瞬間でした。
ただまだ100%決めれたわけではなく、やっぱり内見してから決めようと。
* * *
内見当日。
案内は電話に出てくれたお姉さん店員さんでした。件の事故物件とその他に3件くらい、私の希望条件を汲んだ紹介物件を用意してくれていました。
ただ、やっぱり事故物件以外はそこより2~3万は高いし、狭かったり、古かったり、ペット不可だったり。
とりあえずお姉さん店員さんの運転で内見先に出発。
①1件目。
団地のような鉄筋コンクリートマンション。実家や職場からは近い。間取り十分。広い、けど古い。築45年くらい。トイレ狭い。風呂が元々電気釜だったぽい。とにかく古い。おばあちゃんちを思い出す感じ。家賃は4万円くらい。
②2件目。
管理先が休みとかで鍵がなく、書面上だけでの説明。広さ、新しさ、立地は良い。が、ペット不可。家賃は事故物件の五万円位。
③3件目。
とうとうお目当ての事故物件。
職場から3分。広い。綺麗。閑静。
わ~、綺麗ですね~と見て回る廣瀬さんをよそに、サラリと管理会社職員さんがリビングの窓を開ける。えっ、なんで窓開けたの、他の物件では開けなかったよね、何か臭いこもってたのを誤魔化す為なのか!?と疑ってしまいましたが、玄関を入った時も特に何も篭った臭いや死臭の名残みたいなのは感じなかったです。
とりあえず職員さんといろいろ室内を見て周りながら聞き出せることを聞いてみました。
Q:いつ亡くなったのですか?
A:「けっこう最近・・・2、3ヶ月前かな?」
・・・めっちゃ最近やん。。。
いや、しかし、2、3ヶ月も次の住人がいなくて家賃収入がないのだから、大家さんからしたら「最近」とかとんでもないのかもしれないとこれは飲み込みました。
Q:どこで亡くなったのですか?
A:「私は直接は聞いてないのですが、お祓いに立ち会った職員によると(だから怖いわ!)、リビング以外のあっちかこっちかの部屋らしいですよ。リビングではないのは確かです!」
その時リビングで話していたのでホッとしたのを覚えています。
Q:その・・・死因って・・・
A:「自殺ですよ」
Q:いや、だからその・・・血がブッシャーーーとかだとアレなんですけど・・・
A:「ああ、いえいえ!普通にちょっと、首を吊られたくらいですよぉ!♪」
Q:そっかー、普通に、ちょっと、くらいかぁ~~^^*
・・・ってなるかーい!!(汗)
こう、お姉さん店員さんはなんかすごいポップにいってくれたんですが、言い方で誤魔化すな!と思いましたね。
もちろん一言一句は覚えてませんから上記は廣瀬さんの記憶頼りの文字起こしですけどね、「♪」は付いてなかったかもしれないですけど、付いてる勢いで聞こえましたよね。
まあ、その、血液ブッシャーとか腐って云々なら、心霊ではなく感染症とか汚染とか害虫とか衛生上の観点で怖いなぁと思っていたので、そうでないなら良かった話です。(腐っていたかは聞いてませんが。まあ内装ほぼ全てリフォームされたらしいので大丈夫でしょう)
そして聞きたかった核心へ。
Q:では、更新のタイミングで家賃は通常の値段に戻るのですか?
A:はい?いいえ、このまま、3万5千円ですよ。
Q:ずっと?このまま?
A:はい。ずっと。このまま。
これで安心しました。
廣瀬さんはここで、紹介物件あと1件を残し、
「ここにします!」
と告げたわけです。
えっ、いいんですか?(事故物件であることを)気にしないんですか?とびっくりする職員さん。
は~い、大丈夫で~~す。
と応える廣瀬さん。
決めた。私の心がここにしろと言っている。気がする。
というわけで、廣瀬さんは内見1回で事故物件なりたてほやほやのこの部屋に住むことに決めたのでした。
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