and SOROR のブログ

「安野光雅の世界展」明石市立文化博物館

またまた、私、TONが書いちゃう
「ミュージアムへ行こう!」

今回は明石市立文化博物館の
「安野光雅の世界展」

ひらべったーい感想。
はじまりはじまりー。



ある日、父に
「安野光雅行く?」
と聞かれた。

「いやぁ・・・・」
と、とりあえず答え

父が去った後、姉に聞く。

「安野光雅って、誰???」(笑)

「『さかさま』の人」

「をを!分かった!」

ちょうど出かけるついでがあったので
お散歩がてら、行ってみた。


すあきさんは忙しかったので
おひとりさま。

私がおひとりさまで展覧会に行くのは
めずらしい。

この展覧会なら、解説いらんし(笑)


うっすら記憶の隅に残る
『さかさま』の絵。

『さかさま』とは絵本なのです。

姉の小さい頃、母がたくさん絵本を買ったようで
その中にあったのです。

残念ながら、私はあまり絵本を見なかった。

なぜ?

海外の絵本も多く、
リアルな絵、日本のものとは違う絵が
ちょっと怖かった。

中でも『赤ずきん』のおおかみが
超ーーーーーー怖くて、
一度見て以来、本棚に近づけなくなってしまった。
臆病者(笑)

しかも同じ本棚に映画『南極物語』の
パンフレットも入っていて
恐ろしくて、扉を開くこともできなかった。

えぇ、『南極物語』怖かったんです・・・。
どんな話しだったかは覚えてないんだけど
なんだか怖くて・・・。
未だに犬が恐いのは、そのせいじゃないのか!?
トラウマ?(笑)

そんな私にとって恐怖の本棚(笑)ながら
『さかさま』はよく見ていた気がするのです。

私、てっきり海外の絵本だと思ってました。


で、展覧会へ。

『繪本 平家物語』の原画や
風景画集『風景と出会い』の原画が中心でしたが
正直それ以外の方が面白かった・・・。
(失礼な!)

『ABCの本』『あいうえおの本』『空想の繪本』
からの作品。

発想に、理由がある。
その理由が理屈になって
その理屈にとらわれると
ちょっとおかしな方向にいっちゃうでしょ?
みたいな理屈っぽさ。
わかりにくい(笑)

自分も理屈っぽい方だと思う。
自分の絵の中にも
いろんな理屈がちりばめられている。
つもり(笑)

なので、理屈のある絵が好きです。

反対に、風景画、特にスケッチ、
ニガテなようです。

何がって、見方が分からん。

うまいのよ!もちろん!!
独特の線や、色ののせ方、切り取り方・・・
うまいんだけどね・・・

主張するもの、訴えるものが
分からんのよ。

う?もしかして
風景画にそんなもんいらんのか!?

むむむ。

でもね、ときどき出てくる
小さな人影。
棒人間程度の人の姿。

これが出てくると
いいのよ、なんか。

味があるなぁって感じる。

個性か!

そうか、そういうのがスキなんだ。

だから風景画でも個性が出るものがスキなんだな。

風景画で個性って・・・?(笑)


そんなことを思いながら帰宅。

そして『さかさま』の絵本を探す。

20年ぶりぐらいに見ただろうか。

スキなはずだわ。

理屈っぽさ。
幾何学模様。
色の組み合わせ。
直線的に構成される画面。

そしてなんとも、かわいい。

『平家物語』の絵を見て思ったのだけど
この人の描く「人」は
日本とかよりヨーロッパ系の方がおもしろい。

どこかツンと尖った感じや
ちょっとあがったあご。
ひょろりとした手足。

色も形も、日本っぽくない。

だから私は海外の絵本だと思っていたんだな。


好きなものを思い出したり、気付けたり。
うん。
いいお散歩になりました。
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