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時の栞・翡翠工房

2018年 元旦の朝

元旦は、ゆっくり起きて 取りあえずお雑煮の準備をしました。
昨日まで仕事だった、山翡翠さんは まだ寝てるので静かにしときましょう。

ぼちぼち年賀状が届く時間なので、見に行ってみます。

年賀状と言えば、高校生のときに友達10人くらいで
近所の郵便局へ バイトに行っていました。
時給1000円だったか、当時としては高時給バイトです。

外務業務は、寒いけど楽しい仕事でした。

実年齢より幼く見えた私は、高校生でも中学生くらいに見える
童顔で、たぶん何か小さい子が 頑張って働いてる~って
見えたのか、どっかの おっちゃんとかがマンション下にある
自販機で あったかいジュースを買ってくれて 

「じょうちゃん寒いやろ~頑張りや~」とゴチになったもんです。

さて、元旦の年賀状配達本番!私の担当マンションへ行ってみると
部屋着を着た50代くらいの おっちゃんが立ってます。

何やってんのかね~このくそ寒いのにと ハガキを配りだすと
「うち、206やねんけど~年賀状あるかな~?」と
話しかけて来ました。

これされると、ちょっとこまるんですよねー
順番に束ねてるし、探すと時間かかるし、
「間違いの元なので、お待ちいただけます?」
と、スルーして、仕事しました。

大人のくせに年賀状楽しみにして はよ配れとか言うなよなー
と、横目にしつつポストへ入れて行きました。

最上階から配るので、2階は最後のほうだったかな。
おっちゃんの分を配ると そそくさと取り出し帰って行きました。

あれからウン十年、ごそごそと起きて来た山翡翠さんが、

「年賀状は来てる~?」

ここにも年賀状を楽しみにしている大人が一人。
書いてるの私なんですけどね~

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