お雛様にお供えをしたいと
常連のお客様がみえました。
翡翠ちゃん、何かお薦めある?と
聞かれたので、金平糖あられを
お薦めしました。
そんなやり取りから
ショートショートを作ってみました。
「雛納めのお菓子」
我が家には、嫁が嫁入り道具にと
持参した雛人形がある。
そして今は孫のものであるが
「うちには置けないから
おばあちゃんの家に置いといて~」と
言われ仕方なく預かっている。
早く仕舞わないと婚期が遅れるなどと
言い伝えもあるけれど、夫を見送り
齢70も過ぎて、今更と一人で笑う。
静かなこの家に、ひとときの華やぎを
与えてくれた雛人形にお礼を込めて
雛納めの前に、金平糖あられを
お供えしてみた。
縁側でお茶を頂きながら
空を仰ぐ、鳥は雲に入る。
そこへインターホンが鳴った。
宅配便のようだ。
重い腰を上げて玄関へ。
孫からの贈り物だった。
随分と気が利くようになって。
ゆっくりと雛の間に戻ると
湯のみには金平糖あられが
浮いていた。
春疾風でも吹いたのかしら。
雛壇を見るとそうでもないようで。
「あなたたちも、私に気を利かせてくれたのね」
私は、湯に浮いた星をそっと口に
運んだ。
ショートショートの中に
季語を入れ込むのが好きで
意識的にやっています。
物語を作るのと、季語の勉強にも
なるので一石二鳥~(´∀`*)ウフフ
作中の
雛納め、雛人形、鳥雲に入る
雛の間、春疾風
全て春の季語です
金平糖あられ供えし雛納め 翡翠
供えしの「し」は過去を
表す助動詞で、現在でないと
季語の働きが弱くなるとテレビで
言ってますが、「し」でカットが
切り替わり、次の映像「雛納め」の
季語が出てくるのでアクティブなのかなと
思います ('ω')ノ
たぶん・・・(;´▽`A``
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