今日、ケーキ屋さんに行った。
今までそこのケーキは食べたことがなかったけど、前から気になっていた洋菓子屋さん。いつも朝早くから、夜も割と遅くまで開いていて、美味しいと有名なお店だ。今年のクリスマスはそこのケーキを食べようと、数日前に決めていた。
割と遅めの時間だったのに、お店はごった返していた。予約した人と、アツミのように飛び込みの人で、みんなこぞってショーケースに並ぶケーキを覗き込んでいた。
アツミはホールのケーキではなく、個々にいくつかのケーキを購入することにした。
店員さんが、注文が決まった様子のアツミを見て声をかけてくれた。どうやらレジ係の人ではなく、パティシエと思われる若い女性。手際よくアツミの注文をメモにとり、包装してくれた。
お金を渡すと、ふと目についた彼女の手。あかぎれだらけだった。一生懸命頑張っている手だった。若い女の子なら、綺麗なネイルも施したいだろう。だけど彼女の手は、職人の手になっていた。日々、粉にまみれ、水にまみれ、手にハンドクリームを塗ることもそうそう出来ない職業。彼女は自分の手を気にしたようにしていたけれど、彼女のような頑張っている手は、とてもステキだと思った。
頑張っている人は、凄い。自分も力をもらえる。そして今晩食べたケーキは、ただでさえ美味しいのに、さらに美味しくなった。
みなさん、良いクリスマスを～！
