偉人と呼ばれる学者の中で、アンリ・ファーブルほど子どもたちに親しまれている人はいないでしょう。「虫の大好きなおじさん」という感じがするからです。
ファーブルがした最も大きな仕事は、昆虫記を書いたことです。
人間にとって身近なことに、子どもにとっては自然の仲間である昆虫の生活を詳しく調べ、楽しい物語にしたのが今中期で、今も子供たちをはじめ、多くの人々に読み継がれています。
貧しさと闘いながら、ほとんど独学で学問の道を切り開いていったファーブル。
その91年の歩みも、私たちを感動させずにはおきません。
「私は生きた虫を研究しているのです。」
と、繰り返しファーブルは語っています。私たちは今、昆虫や植物をはじめ、大切な自然を守っていると言えるでしょうか。そう、自分に問いかけて欲しいと思います。