個人事業主であるフリーランスエンジニアは、基本的に労働基準法対象外となります。そのために問題が発生するリスクも十分考えられるのです。
労働基準法では、1日8時間、週に40時間以内の労働や、休憩時間を取ることなど労働時間について定められていますが、フリーランスエンジニアは1日12時間働こうと、14時間働こうと、あるいは週に60時間働くことも可能です。
よって、企業はフリーランスに対して土日や祝日でも関係なく仕事を依頼できるのです。自分できちんとスケジュール管理しないと、プライベートがなくなってしまう恐れや、過労により心身の健康を崩す恐れもあります。
報酬の面でも、労働基準法の対象外にあるフリーランスはリスクを負っています。
労働基準法では、労働の対価として報酬を支払うよう企業に義務付けているが、フリーランスには適用されません。納品したものの「方向性が違う」と理不尽なクレームをつけられて報酬が支払われない。あるいは案件をすべて任されたはずなのに、「欲しいものと違う」と言われて受取りを拒否される…といったトラブルも起こりうるのです。
このようなトラブルが発生しないよう、労働時間の管理に気を付けましょう。
契約書はしっかり確認してください。報酬は費税込みの場合もあるし、税別のケースもあります。納期なども確認し、疑問があれば契約前に確認しましょう。また、関係する法律についての知識は身を守る助けとなります。「独占禁止法」と「下請法」はフリーランスに関係する法律なので、必ず覚えておきましょう。
おすすめの参考サイト ⇒http://フリーランスと労働基準法.com/