ナンプレふぁんのひとりごと

ナンプレは初級から上級に行くにつれて解きにくいですね。

簡単な新しい原則を見つけましたので、是非ご覧ください。

「獅子」

2024-01-08 08:18:31 | ブログより

穏やかなお正月を迎えたは大勢いらっしゃると思います。元日早々に大地震に見舞われた被災者の方々には、慰めの言葉も有りません。元の生活に戻られるようお祈りするのみです。

 

少し前に、中将棋の居食い三兄弟?を記しました。角鷹(一ヶ所)→ 飛鷲(二ヶ所)→ 獅子(八ヶ所)と、段々強くなります。このブログでも「角鷹」と「飛鷲」を作品名にしましたので、「獅子」と名付けられる強い居食いをご覧頂ける作品を探していました。やっと見つけたのですが、その作品には作家さんが名付けた作品名が付いていました。

その作品は、いちごナンプレ研究所 さん作の「宇宙二位の難問」でした。「獅子」と言う名を諦め切れなかったので、申し訳ありませんが今回のこの記事限りで、作品名を「獅子」とさせて頂きました。

 

その「獅子」が次の図です。

        

実は6年前に、いちごナンプレ研究所 さんより「世界一の難問より難しい作品ですが、解いてください。」と依頼されたのですが、当時の私はU字型一辺倒でしたので時間が掛かり過ぎて、ご期待に応じられませんでした。

        

候補数字を入力すると一つの数字が削除されます。

        

右上ブロックの5で進めて、

        

この図が解き始め図です。

        

最強の居食いですので、Loop を造ります。に4の強リンクが2本在ります。この4マスの色分けが初手です。理由は、が同色ならば左上ブロックの無色の▢に4が確定するからです。

        

色分けはそれ程難しくはありません。を使います。から左へ 強・弱・強・弱・弱 の奇数個連鎖で、の4が消えた図になります。

        

の4は違う色になります。

        

この図になりは削除されます。

        

に4の強リンクが在ります。

        

に4が決まるとが残ります。

        

この色分けになりは削除されます。へぇーそうなんだと、ここで納得してはいけません。前の図での4が先に決まったらどうなるの?と疑問を持ってください。その答えは、の共通の領域に有る▢2個に4が居ない事からの4は色違いと判ります。

        

に4の強リンクが在ります。

        

色分けはこの様になり、は削除されます。

        

loop 完成までもう少しでですが、一旦色を消します。

        

の4との4は一心同体です。

        

の4との4も一心同体です。

        

重ねるとこの図になります。色分けをするのですが、強リンクが在りませんので、最初に使った奇数個連鎖が使えません。でも手段は有るものです。

        

以前の記事で使った「3個型弱リンクの原則」覚えていますか。第2行をご覧ください。数字4の3個型弱リンクですね。の4は消えたらです。第7列のの4は消えたらです。

        

これでの4との4は色違いが決まりました。

        

もう一つの4が消えたら、

        

奇数個連鎖が使えから下へ 強・強・強・弱・弱 での4が消えた形になり、の4が色違いであることが判ります。

        

色分けはこの様になりますので、は削除されます。

        

元の色分けを戻します。

        

強リンクになってのどちらかは確定しますので、に色を変更します。従って、は削除されます。

        

4の Loop が出来上がりました。

 

途中ですが、おまけです。

 

        

「3個型弱リンクの原則」を使わないで、初めから確定するとで始めると、が確定する場合も含めなくてはなりません。

        

そうすると、この Loop が出来て、進めると別のマスあるいは領域に矛盾が発生します。つまり、仮定法になりますので、仮定法命の愛好者さん以外の方はご注意ください。

言葉を変えると、仮定法の裏側には必ずロジックが在ります。

 

        

本文に戻します。この Loop に2回接触の数字を探しますが、残念ながら無いようです。

でも、新手が有ったのです。

        

良く見ると、に3の頭ハネ候補が有り、に2の頭ハネ候補が有ります。共倒れの候補が2数字の時はどちらかが正しいのか、両方とも正しいのか不明でしたので、手が出せませんでしたが、この場合は両方とも正しいと4が全て削除されますので、どちらかが正しい事になります。

        

「獅子の居食い定跡」です。3の頭ハネが正しいとすると、が入り削除されますので、

        

が確定します。

        

すると、が確定しが確定します。

        

反対に、2の頭ハネが正しいとすると、が入り削除されますので、が確定します。

        

すると、が確定しが確定します。

        

つまり、どちらの頭ハネが正しくてもが削除されての3との2が確定します。

ここまでが、別の2数字を居食いする「獅子の居食い定跡」の解説です。

そして、「頭ハネ定跡」は必ず存在することの証明にもなっています。

        

では3がでは2が一手で消えています。2で進めて、

        

3で進めて、

        

左上ブロックの9で進めて、

        

第2列の7で進めて、

        

四国同盟で、

        

3で進めて、

        

ご覧の通りが消えましたので、誤りとなります。4で進めて、

        

2で進めて、

        

1で進めて、

        

6で進めて、

        

7で進めて、

        

1で進めて、

        

8で進めて、

        

6で進めて、

        

5で進めて、

        

9で進めて、

        

6で進めて、

        

正解です。

 

「獅子の居食い定跡」も新手ですが、この記事の一番の売りは冒頭からの Loop の造り方です。特に「3個型弱リンクの原則」は覚えておいて損は無いと思います。Loop が造れれば枝が伸びて色々な構想が浮かんできます。この記事を参考にしていただければ幸いです。

 

別手順です。おまけでは有りません。numpl_npm さんに頂いたコメントです。記号で投稿されましたので、眺めているだけでは難しくて図にしてみました。

作品名はもちろん「宇宙二位の難問」です。

        

解き始め図からです。

        

numpl_npm さんは Nishio の大家として有名です。をご覧ください。

        

に1が決まると、に1が決まりに2が決まります。

        

また、に3が決まると、に3が決まりに2が決まります。

        

に1も3も決まらないとすると、も6・7の二択マスになります。どちらに6が入っても同じ結果になります。

        

に4がに1が決まります。

        

すると、5・6の二国同盟が出来てに4が決まります。

        

すると、の2マスのどちらかに2が決まります。

        

そして、に1が決まります。

        

続いてのどちらかに1が決まります。

        

に4が決まっていましたので、のどちらかに4が決まります。

        

はどちらも1・4の二択マスになりますので、に2が決まります。

        

この結果、の数字はどの様な組み合わせでもに2が決まります。

        

2で進めて、

        

四国同盟で、

        

3で進めて、

        

は3・4の二択マスになりますので、のどちらかに2が決まりに1が決まります。

        

に4が決まるとに2が決まりに2が決まります。

        

そして、に3が決まりに3が決まります。の3は井桁です。

        

そして、に3が決まるとに3が決まります。

        

Nishio でに4が入っても3が入ってもに3が決まります。

この続きは本文と殆ど同じです。

 

奇しくも最初に確定したのはの2でしたね。でも進め方が違います。私のは Ioop を造ればその先に何かあるだろうと思っての偶然の結果で、numpl_npm さんの手順は 三択型の Nishio での2を狙い打ちしています。レベルは二階級は違うでしょうね。兵隊さんで言うと。私は退役間近の上等兵で、numpl_npm さんは鬼軍曹といった処でしょうか。(笑)

 

次回は、誰にも解けない難しいナンプレ作家 さんの超難問のコメント付きの作品で、次の図です。

        

私はこの作品を、地震からの復興を祈願して「能登」と名付けようとしましたが、あまりにも生々しいので、「能登半島」と云う歌謡曲を歌った歌手に因んで「さゆり」と名付けました。

 

ご覧頂きまして有難うございました。


「奈落」

2023-12-18 08:17:25 | ブログより

奈落と云う漢字を見ると、一般の方は舞台や花道の床下を想像するかと思いますが、仏教用語では地獄あるいは地獄に落ちる意味があるそうです。明るくない前振りで申し訳ございません。

 

今回の題材は、いちごナンプレ研究所 さんが、ご自身のブログで いちごナンプレ として公開された作品で、次の図です。

        

このヒント数字配置を見ると、相棒ナンプレでもあります。

        

私はこの作品を「奈落」と名付けました。解き手順としての「ありじごく」初公開だからです。

        

候補数字を入力すると、この図になります。確定する数字が有りませんのでこの図が解き始め図です。

この作品は、相棒で いちごナンプレ ですので、専用の法則を使うと簡単に解けます。

        

いちごナンプレの「性格の不一致の別居」を使用すると、の1はと同居しないし8はと同居しないので、6が確定します。

        

相棒ナンプレの「中心マスは5が確定」を使用すると、第5列の2・5・8が確定し、第5行の2・5・8も確定します。

        

専用手順を使用しないで通常問題として解きます。

        

に4の4個型強リンク有ります。

        

「ありじごく」で、の4が削除されて、の4との6が確定します。4で進めて、

        

2で進めて、

        

3で進めて、

        

5で進めて、

        

6で進めて、

        

正解です。

 

ご覧の通り「ありじごく」の一手詰めです。根拠が無い新手の一手詰めは納得できないと思われる方は多いでしょうね。もう一度解き始め図をご覧ください。

        

この図を眺めていると面白いことに気が付きます。それは、1・2・3・7・8・9の Loop が出来ているとです。これを利用します。

        

1の Loop です。

        

7の Loop です。

        

二つの Loop を重ねます。

        

で一回接触します。

        

共倒れの原則では削除されます。

        

これを4個型強リンクに移します。

        

4と6が確定します。

たまたまの偶然でしょうと言われる方には、「ありじごく」も「共倒れ」も使わない手順を。

        

解き始め図からです。

        

は3・5の二択マスです。

        

が入りますと、が入ります。

        

また、が入りますと、が入りが入ります。

        

この図になります。

        

一方の色が決まっている二択マスには反対色が入ります。

        

従って、の9が確定します。9で進めて、

        

は5・7の二択マスです。全く同じ作業をします。

        

すると、の1が確定しますので1で進めて、

        

この図になります。

        

5で進めるとは削除されます。

        

二国同盟で、

        

2と5と8が確定して、後は芋づる式に決まります。

        

おまけです。

        

この解き始め図に1・2・3・7・8・9の Loop が出来ている事を記しました。

        

その Loop 同士がで一回接触しています。

        

この9個のの内どのを1個選んでも一手詰めです。

 

おまけ2です。 

       

4個型強リンクを眺めていて気が付いた事が有ります。

        

説明のため本文とマスの色を変更しています。良く見るとは同じ列の強リンクで、は同じ行の強リンクで、はブロックの強リンクです。そして、4個の数字4を全て使った Loop は不可能です。

        

3個の4を使って強制 X-Wing が造れるのは1個のみです。そして、仲間外れのの4が確定します。

 

次に Chain の4個型強リンクについてです。        

 

        

先に「やじろべえ」の3個型強強リンクです。上の図をA図とします。

        

この配置ですとに5が有ろうが無かろうがの5が確定します。

        

この配置(B図とします)でも。

        

に5が有ろうが無かろうがの5が確定します。

 

Chain の4個型強リンクは上の2例ののどちらかに別の強リンクが在ると云う事になります。  

        

A図のに別の強リンクが在るとすると、ブロックですのでのどちらかです。

        

何処でも同じ結果になりますので、このとします。

        

X-Wing が造れるのはのこの形のみです。従って、仲間外れのの5が確定します。

根拠は、

        

この図と一緒です。これは ロジック と云うよりも 定跡 と云った方が正しいかもしれません。

そして、に別の強リンクが在ったとしても同じです。

 

次にB図のに別の強リンクが在るとすると、列ですのでのどちらかです。

        

この場合もがどちらに有っても結果は同じです。

        

に5が入ると X-Wing は造れません。従って、この図では確定する数字は有りません。つまり、使用不可です。

        

に別の強リンクが在るとすると、列ですのでのどちらかです。

        

何処でも同じ結果になりますので、このとします。3個の4を使って強制 X-Wing が造れるのはの1個のみです。そして、仲間外れのの5が確定します。この仲間外れの数字は必ずブロックに在ります。

これら4例の結果「4個型強リンクの原則(定跡?)」らしきものが見えてきました。それは、

 

解き始め図においては、行・列・ブロックが各1回絡む4個型強リンクが在る場合では。

Ⅰ.蟻地獄型の4個型強リンクは中心の数字が削除される。

Ⅱ.ブロックに始点が在る4個型強リンクは、先頭の数字が確定する。

Ⅲ.Ⅱ以外の場合では、始点と終点の共通の領域に同じ数字が在る場合はその数字のみが削除される。

Ⅳ.Ⅰ・Ⅱ・Ⅲに該当しない場合は使用不可。

 

これは、5個型奇数個連鎖にも影響を与えます。

 

        

解き始め図で、この数字配置の場合。

        

の5を起点にして右へ 強・ 強・ 強・弱・弱 で、の5が削除されるだけでしたが。

        

強・ 強・ 強・弱・弱 の場合でも、ブロックに始点が在れば、上図の様にの数字が確定する事になります。解き始め図に限りますが、途中図でもこの結果になるとすれば、これは新手鴨。

 

1問のナンプレ作品で、これだけ遊べます。

 

今年はこの作品を締め記事とします。次回は新年で、いちごナンプレ研究所 さんの作品で、以前記事にした「宇宙二位の難問」です。

        

U字型を使わないで解いてみました。勿論既存のロジックだけでは解けません。

 

ご覧頂きまして有難うございました。


「飛鷲」

2023-12-08 08:17:43 | ブログより

ナンプレの答えを出すソフトは、コンピューターに詳しい方ならご自分で作成するのは然程難しくは無いでしょう。でも、解くソフトは、私の知っている限り「数独ソルバー」のみです。しかしながら、いちごナンプレ研究所 さんはご自分のブログで「数独ソルバーが困っている」との記述が少なくありません。ですので、現在の「数独ソルバー」にAIの機能を加えて新手を作る技術を開発させれば「無敵の数独ソルバー」が出現するのではないでしょうか。

今回の題材も、「りゅ~く net のブログ 数独-超難問10選!【解き方やコツ】最難問のナンプレにチャレンジ!」で紹介されている、ヒント数字17個の難問のうち仮定法を複数回使用しないと解けないと云う作品で、次の図です

        

予告で記した様に「居食い」を使用しますので、私はこの作品を「飛鷲」と名付けました。

ちなみに、飛鷲は ひじゅう と読み、角鷹は かくおう と読みます。

        

候補数字を入力しますとこの図になります。そして、前回と同じく幾つかの数字が確定します。

        

左中ブロックの4で進めて、

        

中上ブロックの1で進めて、

        

左上ブロックの5で進めて、

        

第2行の3で進めて、

        

左上ブロックの2で進めて、

        

第1行の8で進めて、

        

右上ブロックの6で進めて、

        

右下ブロックの4で進めて、        

        

ここで止まります。従って、この図が解き始め図です。

        

に3の3個型強リンクが有り、にも3の3個型強リンクが有ります。「やじろべえ」を使いたいのですが、これはどちらかは誤りです。

        

その理由として、単純に繋げるとこの図になります。一見 Loop の様に見えます。しかし、の3から強弱を調べますと 強・強・弱・強・強・弱 となり、偶数個連鎖になりませんですので、これは誤りです。何よりも Loop にすると「やじろべえ」が消えてしまいます。

        

ですので、小さい Loop になります。の Loop とすると、「やじろべえ」でが決まります。

        

また、の Loop とすると、「やじろべえ」でが決まります。従って、 Loop絡みの3個型強リンクが2個有る場合は手が出せない事になります。

        

これは5の3個型強リンクが2個の場合も、同様に手が出せません。

        

「やじろべえ」が使えるのは、の1の3個型強リンクとの2の3個型強リンクになります。

        

「やじろべえ」での1との2が確定します。1で進めて、

        

2で進めて、

        

第7列の5で進めて、

        

第5列の3で進めて、

        

第9列の2で進めて、

        

第3行の6で進めて、

        

第3行の1で進めて、

        

第9行の4で進めて、

        

第7列の6で進めて、

        

中下ブロックの8で進めて、

        

右中ブロックの7で進めて、

        

最初の1の「やじろべえ」は正しい事の説明の為の手順ですので、2の「やじろべえ」だけで此処まで来た様なものです。

        

「居食い」の出番です。6の Loop が出来ています。

        

2回接触の数字を探しますと、で7が該当します。

        

「居食い」では削除されます。

        

7が消えたので次に進めます。

        

二国同盟で、

        

9で進めて、

        

8で進めて、

        

7で進めて、

        

6で進めて、

        

4で進めて、

        

9で進めて、

        

正解です。

 

「やじろべえ」「居食い」と「二国同盟」の3手順で解けました。でも、先の2手順を知らない方には超難問だと思います。

 

おまけです。

 

「やじろべえ」は、正しいと云う根拠がないので使えないと云う御仁に、「やじろべえ」を使わない手順を。

        

解き始め図から。

        

三国同盟で、

        

ロジックを使ったので「やじろべえ」は禁止です。

        

に1の強リンクが有ります。

        

が決まりますと、第7列に7・9の二国同盟が出来て、が決まります。

        

また、が決まりますと、が決まります。

        

一方の色が決まっている二択マスには反対色が決まります。

        

との共通の領域に有るが入ります。従って、は削除されます。

        

6で進めて、

        

第8列の1で進めて、

        

第9行の4で進めて、

        

二国同盟で、

        

右下ブロックでが決まります。

        

青色数字は誤りなので、全て削除されます。

        

が決まります。この続きは本文と同じになりますので割愛します。

        

そして、は2の3個型強リンクですので、「やじろべえ」が正しいと云う証明になるのではないかと思います。

 

それでもまだ疑念が残ると云う方には、おまけ2です。

        

ふたたびの、解き始め図です。

        

正解図から3と5を抜粋した図です。

        

それぞれの強制 Loop を造ります。一見どちらも正しい様に見えますね。

        

をご覧ください。が接触してますね。誰が見てもこのマスから2・6・9が削除されるのは明らかです。

        

以前の記事の「共倒れの原則」の中で、 Loop と Loop が一回接触の時は双方の数字は共に削除されると云う証明をしました。ですので、3と5の片方もしくは両方ともこの Loop では無い事が判ります。

        

3はの Loop ですので、第3行7列の3が確定して の「やじろべえ」が存在し、

        

そして、5はの Loop ですので、第6行5列の5が確定して の「やじろべえ」が存在して、3個型強リンクの中央が確定すると云う手法が正しい事になります。

        

この図が3と5の「やじろべえ」です。

 

この結果を見てロジックとしての「やじろべえ」の定義が出来た様に思えます。

 

解き始め図に於いて、

Ⅰ.数字Aの3個型強リンクが1個存在している場合は、その中心の数字が確定する。

Ⅱ.数字Bの3個型強リンクが複数存在している場合は、その中の1個のみが正しい。

ⅲ.数字Aの中心と数字Bの中心が接触しているマスが在している場合は、数字Aが確定する。

 

おまけ3です。

 

「居食い」の進化形です。

        

おまけで4・7・9の三国同盟を使った後の図です。

        

良く見ると4の Loop が出来ています。

        

この Loop に2回接触する数字がに在ります。

        

1と8の二数字が該当します。以前接触する数字2個在る時は「居食い」は使えないとしましたが、この場合は同じマスですので、特例として使えます。

        

1が誤りとすると、は削除されます。

        

また、8が誤りとすると、は削除されます。

        

発想の転換をすると、1と8のどちらかは必ず残ると云う事になります。従って、この特殊な数字配置の場合は2回接触する数字以外が削除されると云う「居食い」になります。ナンプレって面白いですね。

 

次回は、いちごナンプレ研究所 さんがご自身のブログで公開された作品で、次の図です。

        

私はこの作品を「奈落」と名付けました。作家さんはこの作品を「いちごナンプレ」と記しています。

この作品は通常に解いて、結果が いちごナンプレ になる問題図ですので、初中級の方は難しいと思ったら「にじおとめ」で使った「性格の不一致の別居」若しくは「足して15」を使用したら宜しいかと。上級の方は通常問題として解いた方が面白いでしょう。

 

ご覧頂きまして有難うございました。


「角鷹」

2023-11-28 08:20:58 | ブログより

昭和の初期頃まで対戦型ゲームとして中将棋が指されていました。現在の将棋より駒の種類が多く、駒名や行動範囲を覚えるだけで頭が混乱します。指し始めの駒配置は次の図です。

        

この中で一番強い駒は「獅子」で、一手で「王将」二手分動けます。「王将」の回りの8マスを内堀とすると、その回りの外堀16マスの合計24マスの何処でも進められ、相手の駒を2個取ることも可能です。そして、内堀に居る相手の駒を取って元のマスに戻れます。これを「居食い」と言います。この「居食い」が出来る駒はあと2種類有りまして、「龍王」の成り駒の「飛鷲」(両肩の2ヶ所)と「龍馬」の成り駒の「角鷹」(顔面の1ヶ所)です。将棋に興味の無い方には長々と失礼しました。

 

今回の題材は、「りゅ~く net のブログ 数独-超難問10選!【解き方やコツ】最難問のナンプレにチャレンジ!」で紹介されている、ヒント数字17個の難問のうち仮定法を複数回使用しないと解けないと云う作品で、次の図です。

        

私はこの作品を「角鷹」と名付けました。

        

候補数字を入力するとこの図になります。ヒント数字17個の作品は「紫電一閃」を除いて幾つかの数字が確定する問題が多いです。

        

第4列の1で進めて、

        

第4列の2で進めて、

        

第2列の3で進めて、

        

この図から解き始めますが、まだ仮定法は早いですよ。

        

この三国同盟は割愛したかったのですが、必要でした。

        

5の偶数個連鎖です。から上へ 強・弱・強・弱・強・弱 で、は削除されます。

        

偶数個連鎖の結果ですので、Loop が出来ています。

        

二回接触の数字を探しますと、に4が該当します。

        

「隠れ共倒れ」です。このパターンはは削除されます。

        

このパターンの隠れ共倒れを「獅子」がマスを動かず相手の駒を取った様に見えるので、「居食い」と名付ける事にしました。「居食い」の第1号記事なので、作品名は「角鷹」です。

        

第1行の4で進めて、

        

第2列の3で進めて、

        

三国同盟で、

        

8で進めて、

        

5で進めて、

        

6で進めて、

        

9で進めて、

        

3で進めて、

        

4で進めて、

        

7で進めて、

        

ここで一旦止まりますが、仮定法は使いません。

        

8の奇数個連鎖です。から左へ 強・強・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

9で進めて、

        

8で進めて、

        

6で進めて、

        

9で進めて、

        

4で進めて、

        

正解です。

 

既存のロジックだけでは解けないかもしれませんので、ブログ主さんは仮定法が必要の問題と紹介していますが、「居食い」の威力は仮定法を超えていると思います。そして、ブログ主さんは仮定法使用のタイミングと場所も記事にして公開されていますので、仮定法命の愛好者さんは訪問されると宜しいかと。

 

次回も同じブログ内で仮定法を複数回使用しないと解けないと云う作品で、次の図です。

        

私はこの作品を「飛鷲」と名付けました。当然のこと「居食い」を使います。体感難度はこちらの方が高いです。

 

ご覧頂きまして有難うございました。


「強靭」

2023-08-28 08:16:46 | ブログより

前回の 隠れ二国同盟考 は如何でしたか?本当の隠れ二国同盟はとても有効な手段ですが、大手出版社の問題集やスマホアプリでは使用する機会は滅多に無いでしょう。

ナンプレを解く秘訣は、ご自分の実力より少し上の問題に挑戦することです。このマスの1が消えてくれたらとか、あのマスの2が決まったらとか考えて、そのようになる手筋を見付ける事が上達への近道だと思います。

 

今回の題材は、numpl_npm さんに紹介して頂きました、外国の方のブログ(HPかな)で公開された作品で、次の図です。

        

私はこの作品を「強靭」と名付けました。難易度ポイント数は SE11.9 Pです。横文字はからきしダメな私ですが、多分何かの秒数だと思います。

        

このヒントはお役に立ったでしょうか。前振りに記した様に私の解き方ですとこの三ヶ所が急所です。

        

候補数字を入力しますと、幾つかの数字が確定します。

        

左下ブロックの1で進めて、

        

中下ブロックの6で進めて、

        

左中ブロックの8で進めて、

        

四国同盟(Hidden Pairs)で、

        

の2を削除します。

        

に2の強リンクが有ります。

        

2の強制 Loop を造ります。2本出来ます。

        

2本出来ますので、どちらかが正しい Loop となります。従って、は削除されます。

        

「本当の隠れ二国同盟」です。に6の強リンクが有ります。

        

が決まりますと、が消えて1・9の二国同盟が出来て、が決まります。そして、が決まります。

        

にはが入ります。

        

確認します。が決まりますと、が消えて1・9の二国同盟が出来て、が決まります。

        

に色を変更します。

        

「本当の隠れ二国同盟」が出来ました。

        

1・9の二国同盟ですので、領域内のは削除されます。(は有りませんが)

        

二つ目の急所です。折角造った二国同盟を崩します。

        

最初の急所のを削除したお陰で2の Loop が出来ています。

        

「本当の隠れ二国同盟」の結果、は2・6の二択マスです。

        

Loop と二択マスが合体すれば、共倒れです。2と6の接触マスである第1行のは削除されます。

        

赤色数字は誤りなので、全て削除されます。2で進めて、

        

6で進めて、

        

8で進めて、

        

1で進めて、

        

急所の9で進めて、

        

7で進めて、

        

二国同盟で、

        

9で進めて、

        

三国同盟で、

        

右中ブロックの4で進めて、

        

第8列の7で進めて、

        

ここで止まります。でも、誰も想像しない新手が有ります。

その新手の名は Radio Control 略して「RC」です。

        

に4・5の二択マスが有ります。これは二つ目の急所の結果9が削除されたマスです。このマスをドローンとみなします。

        

に2の強リンクが有ります。左右の2をコントロールレバーとすると、これが送信機です。

        

右のレバーでを確定させますと、から左へ 強・弱・強・弱・弱 で、が削除されます。

        

この時は別色になります。

        

左のレバーでを確定させますと、から左へ 強・弱・強・弱・弱 でが削除されます。

        

この時は4とは違う別色になります。これはが二択マスだからこその手順です。に9が残っている場合には使えません。の4と5が同色の可能性が有るからです。

        

「RC」の結果は削除されます。

        

の共通の領域に有るは削除されます。

        

9で進めて、

        

三つ目の急所です。の3を削除させます。これはさほど難しくはありません。

        

Nishio です。は3・9の二択マスです。

        

が決まるとが決まります。

        

そして、が決まると第9列でと決まり、が決まります。

        

が入ってもが入っても、が決まります。7で進めて、

        

5で進めて、

        

9で進めて、

        

4で進めて、

        

3で進めて、

        

正解です。

 

この、急所を見付けてそれに沿って手筋を考える手法は、numpl_npm さんに教えて頂きました。達人さんと私では解き方がまるで違いますが、とても有効な考え方だと思います。

 

おまけです。強制 Loop 考についてです。

 

ある数字の強制 Loop が1本の時は、謀反が使えます。これは何度も記しています。

 

強制 Loop が2本の時は、

        

本文に記載されている様に、どちらかが正しい Loop になります。

では、数字3の場合は

        

何故、強制 Loop が2本の手法を使わなかったか、疑念を抱いた方がいらっしゃると思います。

        

実は、を起点した3の強制 Loop はもう1本有るのです。3本のうち2本が誤りなので、手法になりません。この場合において先の2本が誤りで後の Loop が残った場合は、謀反にならずその Loop が正解となります。

        

ちなみに、数字2は2本のままです。

 

次回も外国の方のブログ(HPかな)で「強靭」と同時に公開された作品で、次の図です。

        

上段ユニットは「強靭」と全く同じヒント数字配置です。兄弟と思いましたので、私はこの作品を「精悍」と名付けました。難易度ポイント数は SE11.9 Pで同じです。解き方の半分は「強靭」と同じですので、挑戦してみてください。 SE11.9 Pは最高難度ですので、解けると嬉しいですよ。

 

ヒントとしては、「RC」は使いません。上段ユニットの正解図は数字が違います。

 

ご覧頂きまして有難うございました。


「七夕」

2023-08-08 08:14:33 | ブログより

前回の おまけ の続きです。5の Loop と6の Loop と4の Loop を重ねて二択マスを造った図が次の図です。

        

更に二択マス・四択マス・強リンクマスを造り、

        

に5が入らないことを見付けました。この構想は、確定数字がなかなか見付けられない問題図にはとても有効だと思います。でも、この手順は「在来線各駅停車」なのです。つまり最少工数ではありません。

いちごナンプレ研究所さん はこの作品を中級問題として公開されています。ですので、敢えて「新幹線」を使いませんでした。でも、こういう考え方も有るんだと云う事を頭に入れて下さい。

 

「新幹線」それは「隠れ共倒れ」です。

        

5の Loop上に4・5と5・6の二択マスが在り、他の数字は入れないことを確認して、

        

5の Loop上に8が絶対に入れないマスをに色付けすると、2個のが残ります。つまり5と8の接触マスになります。

        

接触マスに5と8のみが入っていますが、二択マスが確定している訳ではありません。どちらかが、共倒れマスになります。

        

どちらが共倒れマスでも、に5は入れませんので、の5が確定します。

        

5と4と6は全て確定します。

        

8個のによりに3が確定します。

        

3は全て確定し、残りの7・1・9・2・8も芋づる式に確定します。

「在来線」が誤りと云う訳ではありません。あくまでも「新幹線」は工数が少ないと云う事です。じっくりと解きたい方は数字と数字の絡み合いを楽しみながら解く事をお薦めします。

 

今回の題材は、Ameba ブログ「趣味人の数独・ナンプレ」に公開された対角線ナンプレで、次の図です。

        

作家さんご自身がこの作品を「七夕」と名付けられています。残念ながらツイッターでの難易度ポイントは不明ですが、かなりの難問だと思います。上級の方でも相当に苦労するのではないでしょうか。私はこの作品を、予告で「対角線ナンプレの大傑作」と記していますが、この作品ほど対角線を利用して解いた問題図は過去にも有りません。

        

候補数字を入力します。

        

対角線を整理すると、幾つかの数字が確定します。

        

中上ブロックの8で進めて、

        

中上ブロックの1で進めて

        

第6列の4で進めて、

        

この図から解き始めます。(この図には滅多に出現しないロジックが有るのですが、お分かりでしょうか。それは、左上からの対角線での2・3・4・5・6・7・9の七国同盟です。でも、敢えてその処理をしません。)

        

8の奇数個連鎖です。から上へ 強・強・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

2で進めて、

        

1の偶数個連鎖です。から右上へ 強・強・強・弱 で、は削除されます。

        

第2列の1で進めて、

        

8の偶数個連鎖です。から右下へ 強・強・強・弱 で、は削除されます。

        

1の奇数個連鎖です。から左へ 強・強・弱 で、が確定します。

        

1で進めて、

        

左上からの対角線の8で進めて、(これで、七国同盟は埋没されました。)

        

9で進めて、

        

3で進めて、

        

3の偶数個連鎖です。から上へ 強・強・強・弱 で、は削除されます。

        

9の奇数個連鎖です。から左下へ 強・弱・弱 で、は削除されます。

        

2の奇数個連鎖です。から左へ 強・弱・弱 で、は削除されます。

        

2の奇数個連鎖です。から左上へ 強・強・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

右中ブロックの2で進めて、

        

2の奇数個連鎖です。から右下へ 強・弱・弱 で、は削除されます。

        

第1列の2で進めて、

        

5で進めて、

        

7で進めて、

        

2で進めて、

        

9で進めて、

        

4で進めて、

        

第5列の3で進めて、

        

7の偶数個連鎖です。から上へ 強・強・強・弱 で、は削除されます。

        

4の奇数個連鎖です。から左下へ 強・弱・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

4の奇数個連鎖です。から左下へ 強・弱・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

第8列の4で進めて、

        

7の奇数個連鎖です。から上へ 強・強・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

第7行の7で進めて、

        

7の奇数個連鎖です。から左へ 強・強・弱 で、が確定します。

        

7で進めて、

        

6で進めて、

        

4で進めて、

        

3で進めて、

        

6で進めて、

        

1で進めて、

        

正解です。

 

ご覧の通り、基本手筋と芋づる式を除けば使ったロジックは、奇数個連鎖が10回と偶数個連鎖が4回です。そして、その全てに対角線が絡んでいます。私も多くの作品を解いていますが、初めて出会いました。正に対角線ナンプレの頂点に位置する作品だと思います。それも 77 の特殊ヒント数字配置でです。ナンプレ作家さんは凄い方だらけですね。

 

次回は、「超難問も解ける数独ページ」にて第9位で紹介されている作品で、次の図です。

        

管理人さんが付けた難易度ポイント数は15.6924Pです。第10位の「世界一の難問」が15.5665Pですので、同じぐらいの難しさに見えますが、体感難度はこちらの作品の方がはるかに上回るようです。最初の数字がなかなか確定出来ません。ですので、私はこの作品を「頑固」と名付けました。

 

ご覧頂きまして有難うございました。


「神撃」

2022-07-18 08:12:03 | ブログより

前回のおまけ「一石二鳥」をご覧になって如何でしたか。一つの場面から別の手段で2個の数字を確定させ、それを合体して進めるという手法は有りなのか、無しなのか不明ですが、有りであって欲しいです。

 

今回の題材は、以前記事にした 誰にも解けないナンプレ作家 さんの「解けたら奇跡」の Bahamut 版です。当時は51連チャンにビックリして奇跡の字を使いましたが、今では奇跡でも何でも無いので、「神撃」と改名しました。

        

当時は「世界一の難問」より難しいと記しましたが、難易度ポイント数は何ポイントでしょうか。

        

候補数字を入れて解き始めます。

        

多国同盟で、

        

3の奇数個連鎖です。から下へ 強・弱・強・弱・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

7の奇数個連鎖です。から上へ 強・弱・強・弱・強・弱・弱 で、は削除されます。

ここまでは前回と同じです。

        

7の Loop を造ります。に7の強リンクが有ります。

        

の7をに、の7をに色分けして、これを基準色とします。

        

が入りますとが入ります。のそれぞれの共通の領域であるが入ります。従って、は削除されます。

        

が入りますとが入ります。のそれぞれの共通の領域であるが入ります。従って、は削除されます。

        

が入りますとが入ります。のそれぞれの共通の領域であるが入ります。従って、は削除されます。

        

7の Loop が出来ました。これが基準となります。

        

次に1の Loop を造ります。この1の Loop が急所です。理由は、この時点で7とケンカするマスが無いからです。

に1の強リンクが有ります。

        

もう一つ第8行にに1の強リンクが有ります。

        

に色分けすると、は削除されます。

        

のそれぞれの共通の領域であるが入ります。従って、は削除されます。

        

が、が入ります。

        

1の Loop が出来上がりました。

        

次は3の出番です。でも Loop を造るわけではありません。1の色分けを7と同じ色分けに変える物差しとして使います。

に3の強リンクが有ります。

        

ですので、第6列ではのどれかに3が確定します。

        

で3が確定するとすると、が消えますので、が入ります。

        

また、で3が確定するとすると、が消えますので、が入ります。

        

の3との3は一心同体ですので、に3が確定すると、にも3が確定します。

        

が消えますので、が入ります。ですので、に色分けを変更します。

        

1の色分けはこうなります。

        

1と7の色分けはこの図になります。これが Bahamut の伏線になります。

        

第6列のを戻します。

        

ご覧の通りにはも入れません。入れないは削除されます。

        

3で進めて、

        

二択マスからは削除されます。

        

の二択マスには反対色の3が入ります。

        

Bahamut です。に3の強リンクが有ります。

        

が入っているので、にはが入れずが入ります。

        

そして、が入っているので、にはが入れずが入ります。強リンクのどちらが確定してもです。従って、赤色数字は誤りとなります。

        

誤りの赤色数字は全て削除されます。1で進めて、

        

3で進めて、

        

7で進めて、

        

9で進めて、

        

4で進めて、

        

2で進めて、

        

4で進めて、

        

6で進めて、

        

4で進めて、

        

5で進めて、

        

6で進めて、

        

2で進めて、

        

8で進めて、

        

二国同盟で、

        

8で進めて、

        

9で進めて、

        

2で進めて、

        

3で進めて、

        

9で進めて、

        

正解です。

 

前回は大変苦労して解きましたが、今回はそれ程の難問に見えないでしょ。この手順が作品の急所を突いたからだと思います。この作品には色々な考え方を教えてもらいました。感謝感謝です。

 

おまけです。

        

この場面をご覧になって

        

にはも入れないので、削除されます。」この記述は正しいのですが「あれっ」っと疑念を持たれた方は達人でしょう。の順に色を決めていったからです。この図をA図とします。

        

の順に色を決めていくと「にはも入れないので、削除されます。」これも正しいのです。この図をB図とします。このB図で進めると苦労します。何故なら別の物差しを探さなければならないからです。

        

A図とB図を合体させる手法が有ります。「一石二鳥」です。色が残る図ですとこの図になります。で進めると重解になりますので、が正しいと分かります。でもこれは「唯一解前提の手法」になるのかな。

        

色が消える図ですと、が正しいと分かります。これで進めると本文より早く解けます。

 

次回は、ろばくん さん作の対角線ナンプレで、次の図です。

        

ツイッターでの難易度ポイントは429Pの作品で、私は「東京タワー」と名付けました。対角線ナンプレ専用の新手が出ます。

 

ご覧頂きまして有難うございました。


「召喚」

2022-07-08 08:15:24 | ブログより

超難問は新手の宝庫と何度も記しています。バイパス方式の新手順を おまけ欄 に記していますので、ご覧ください。   

 

今回の題材は、誰にも解けないナンプレ作家 さんの作品で、次の図です。

        

Bahamut で多くの数字を消したので、私はこの作品を「召喚」と名付けました。

        

候補数字を入れて。この図から解き始めます。

        

7で進めて、

        

に6の強リンクが有ります。

        

を6にの6をに色分けしますと、が入りますので、は削除されます。

        

に7の強リンクが有ります。

        

が入りますと、が入ります。

        

になりますので、色を変換します。従って、は削除されます。

        

にはも入れませんので、が入ります。

        

に1の強リンクが有ります。

        

にはは入れませんので、を確定させますと、が確定しますので、も入れません。

        

を削除しますと、の1が確定します。

        

1で進めると、が削除されます。

        

二択マスのには反対色が入りますので、は削除されます。

        

8で進めて、

        

の3は一心同体です。

        

には同じ色の3が入ります。

        

には反対色の3が入ります。従って、は削除されます。

        

には反対色の3が入ります。従って、は削除されます。

        

進めると、は削除されます。

        

3 のLoop が出来ました。

        

左中ブロックで、が決まりますと、が決まります。

        

を入れます。

        

は削除されます。

        

このも削除されます。

        

にはも入れませんので。削除されます。

        

に9の強リンクが有ります。

        

に9が確定しますとが確定しますので、9は入れません。

        

入れないは削除されます。9で進めて、

        

三国同盟で、

        

の1は強リンクです。

        

が入りますので、は削除されます。

        

この図になりますので、

        

が入ります。

        

の6は一心同体です。

        

この色分けになりますので、は削除されます。

        

にはも入れませんので、削除されます。

        

の6との6は強リンクですので、にはが入ります。従って、は削除されます

        

8で進めて、

        

の7との7は一心同体です。が入ります。

        

の7との7は強リンクです。が入るとが入ります。すると、が入りますので、は削除されが入ります。

        

にはも入れませんので、削除されます。

        

に1の強リンクが有ります。

        

第3列の1の強リンクに繋げます。すると、第7行のは削除されます。

        

にはも入れませんので、削除されます。

        

第5列のは削除されます。

        

1の強リンクをここまで進めます。

        

は2択マスですので、8の強リンクはこの色分けになります。

        

にはも入れませんので、削除されます。

        

第9行5列のが入ります。すると、1の色分けが決まります。

        

が入りますので、は削除されます。

        

にはも入れませんので、削除されます。

        

にはも入れませんので、削除されます。

        

にはも入れませんので、削除されます。

        

の2との2は一心同体です。

        

にはは入れませんので、が入ります。従って、は削除されます。

        

が入るとが入ります。すると、は削除されます。

        

に8・9の二択マスが在ります。

        

に9が入りまと2・5の二国同盟がが出来てが決まります。

        

故にの9はになります。第7列を進めるとは削除されます。

        

とのそれぞれの共通の領域であるが入ります。従って、は削除されます。

        

が入りますので、は削除されます。

        

が入りますので、は削除されます。

        

の4との4は一心同体です。は二択マスですのでが入ります。

        

とのそれぞれの共通の領域であるが入ります。従って、は削除されます。

        

強リンクで、が入ります。

        

強リンクで、が入ります。        

        

Bahamut の下地が出来ました。

        

XY-Chaun です。 で、の5は削除されます。

        

このを色分け図に反映させますと、

        

が削除されますので、青色の数字は全て削除されます。

        

1で進めて、

        

2で進めて、

        

3で進めて、

        

4で進めて、

        

5で進めて、

        

6で進めて、

        

7で進めて、

        

8で進めて、

        

9で進めて、

        

正解です。

 

おまけです。冒頭に記したバイパス方式の手順です。

        

本文ではこの図を進めて

        

の1が確定しました。この結果を保留して、おまけの最初の図に戻ります。

        

に7の強リンクが有ります。が入りますとが確定します。

        

そして、に1の強リンクが有ります。が入りますとが確定します。が入ってもが確定しますので、

        

が確定します。このまま進めてもよろしいのですが、保留してあったを戻します。

        

一つの場面で二通りの結果が出ます。これは新手だと思いますよ。名付けて「一石二鳥」です。進めると。

        

これだけの数字が確定します。物凄い威力でしょ。

 

次回は、同じ作家さんの「解けたら奇跡」の Bahamut 版です。

        

奇跡は起きないので、「神撃」と改名致しました。

 

ご覧頂きまして有難うございました。


「麒麟」

2020-01-08 08:14:21 | ブログより

以前、四神について記しましたが、もう一頭獣を加えて五神(五獣)という考え方も有ります。方位では東西南北に加えて中央、色では青赤白黒に加えて黄、季節では春夏秋冬に加えて土用などです。獣は、東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武に加えて中央の麒麟です。

 

今回の題材は、誰にも解けないナンプレ作家の自称超難問で、次の図です。

        

四隅に加え中央にもヒント数字が有ります(五神みたい)ので、私はこの作品を「麒麟」と名付けました。まず解き易くします。

        

整理できませんのでこれから解きます。

        

下段ユニットで、4はで4-2の磁石候補の時、5と同居しないので4と5は同種です。また、で4は2と一回同居で4と2は異種です。どちらかは誤りですので5と2は同種になります。同種は同居しませんので、は削除されます。

        

進めて、

        

多国同盟で、

        

進めて、

        

4の偶数個連鎖 から下へ 強・強・強・弱・強・弱 で,の4は削除されます。(これは四辺形の原則でもあります。)

        

下段ユニットで、 4はで7と一回同居で4と7は異種です。また、で4と9は一回同居で4と9は異種です。どちらかは誤りですので、7と9は異種になります。

        

7と9は異種ですので一回同居しますが、でしか同居出来ませんので、は削除されます。

        

進めて、

        

上段ユニットで、1はで8と同居しないので1と8は同種です。また、で1は9と同居しないので1と9は同種です。どちらかは誤りですので、8と9は異種になります。

        

8と9は異種ですので一回同居しますが、で同居していますので、8と9はに別れて入ります。

        

には8と9のどちらかが必ず入ります。そしてにも8と9のどちらかが必ず入ます。1はで6と同居しないので、1と6は同種です。また、▢▢で1は2と同居しないので、1と2は同種です。どちらかは誤りですので、6と2は異種になります。

        

2と6は異種ですので、一回同居します。で同居しますので、は削除されます。

        

進めて、

        

7の四辺形の原則で、は削除されます。(この配置ですと偶数個連鎖にはなりません。)

        

上段ユニットで、4はで 5と同居しないので4と5は同種です。また、で4は6と同居しないので、4と6は同種です。どちらかは誤りですので、5と6は異種になります。

        

5と6は異種ですので一回同居します。またはが入ります。従って、は削除されます。

        

進めて、

        

4はで3と同居しないので4と3は同種です。また、で4は6と同居しないので4と6は同種です。どちらかは誤りですので、3と6は異種になります。異種は一回同居しますのでが入ります。

        

進めて、

        

4で進めて、

        

2で進めて、  

        

3で進めて、  

        

6で進めて、  

        

三国同盟で、

        

8で進めて、   

        

5で進めて、   

        

1で進めて、 

        

 8で進めて、 

        

9で進めて、   

        

7で進めて、   

        

9で進めて、 

        

三国同盟で、

        

7で進めて、 

        

8で進めて、 

        

6で進めて、

        

2で進めて、

        

7で進めて、 

        

1で進めて、

        

 6で進めて、

        

3で進めて、 

        

9で進めて、 

        

 7で進めて、

        

 1で進めて、

        

 3で進めて、

        

6で進めて、 

        

正解です。

 

某国営放送の今年の大河ドラマの題名には、麒麟という文字が入っているそうです。麒麟があの武将を指しているのならば、麒麟は猿に負けてしまいます。そして猿の子はタヌキ寝入りしていた狸に負けてしまいます。ですので麒麟が一番弱いことになります。天上に居る麒麟の神はこのことを知ったら、憂さ晴らしに自棄ビールを飲むのでしょうか。

 

次回は、いちごナンプレ研究所さんが YAHOO!知恵袋に投稿された次の図の作品です。

        

表題には「1問で3種類の解き方ができます。」とあります。3種類とは、条件ナシ・いちご・対角線です。条件ナシですと難問です。

 

ご覧頂きまして有難うございました。


「カステラ」

2019-11-28 08:11:24 | ブログより

少し前のTVコマーシャルで、操り人形を使って「〇〇〇〇一番、▢▢▢は二番」と歌っているのが有りまして、当時はよく耳にしたものです。焼き菓子のメーカーさんです。

 

今回の題材は、問題を作成して投稿しても出版社に採用してもらえず、ご自分でブログを開設して問題を公開した、誰にも解けないナンプレ作家の一番最初の作品で、次の図です。

        

一番ということで、上記のコマーシャルソングから私は「カステラ」と名付けました。それでは二番は「電話」かとお思いでしょうが、このブログでは二番は「スレンダーな元クラリオンガール」に決まっています。

余談はさておき、解き易くします。

        

整理して、

        

二国同盟で、

        

二国同盟で、

        

多国同盟で、

        

進めて、

        

左側ユニットで、は7と9が一回同居していますので、磁石と鉄です。7の磁石相手候補は2と4と5で、9の磁石相手候補は2と5です。共通の磁石相手候補ではないは削除されます。

        

4の奇数個連鎖 から上へ 強・強・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

進めて、

        

中段ユニットで、3と6は同居しないので同種が、そして4と6は一回同居しているので異種が確定しています。9はで3と6と各々一回同居で9-4の磁石候補の時、1と同居しないので9と1は同種です。また、で9は6と同居しないので、9と6は同種です。どちらかは誤りですので、1と6は異種になります。4と6は異種ですので、4と1は同種になります。同種は同居しませんので、は削除されます。

        

上段ユニットで、1はで磁石相手候補がいないので鉄となり、2-9と3-8の磁石候補で2と3は同種です。また、で1は2と同居しないので、1と2は同種です。どちらかは誤りですので、3と1は異種になります。

        

1と3は異種ですので一回同居します。が入るとが入り、が入るとが入ります。従って、は削除されます。

        

進めて、

        

XY-Chain で、の1は削除されます。

        

XY-Chain で、の1は削除されます。

        

進めて、

        

下段ユニットで、4と9は同居しないので同種が確定しています。2はで9と三回同居で2-9の磁石候補の時、1と一回同居で2と1は異種です。また、で2は4と9と各々一回同居の時、2-7の磁石候補です。どちらかは誤りですので、1と7は同種になります。同種は同居しませんので、は削除されます。

        

1で進めて、

        

7で進めて、

        

5で進めて、

        

4で進めて、

        

1で進めて、

        

8で進めて、

        

2で進めて、

        

9で進めて、

        

6で進めて、

        

8で進めて、

        

9で進めて、

        

3で進めて、

        

5で進めて、

         

XY-Chain で、の5は削除されます。

        

で進めて、

        

4で進めて、

        

2で進めて、

        

6で進めて、

        

1で進めて、

        

3で進めて、

        

正解です。


この作品には作家自身の難易度の評価は付いていませんが、易寄りだと思います。でも何処の出版社にも採用してもらえないそうです。そこで作家さんへの激励を込めて、このブログ第一号作品に甘い「カステラ」という名前を付けることにしました。


次回は、HPの難易度第6位(20.7899P)の作品で、次の図です。

        

私はこの作品を「金城」と名付けました。P数は少ないですが、「堅牢」より難しいと思います。


ご覧頂きまして有難うございました。