ナンプレふぁんのひとりごと

ナンプレは初級から上級に行くにつれて解きにくいですね。

簡単な新しい原則を見つけましたので、是非ご覧ください。

「神撃」

2022-07-18 08:12:03 | ブログより

前回のおまけ「一石二鳥」をご覧になって如何でしたか。一つの場面から別の手段で2個の数字を確定させ、それを合体して進めるという手法は有りなのか、無しなのか不明ですが、有りであって欲しいです。

 

今回の題材は、以前記事にした 誰にも解けないナンプレ作家 さんの「解けたら奇跡」の Bahamut 版です。当時は51連チャンにビックリして奇跡の字を使いましたが、今では奇跡でも何でも無いので、「神撃」と改名しました。

        

当時は「世界一の難問」より難しいと記しましたが、難易度ポイント数は何ポイントでしょうか。

        

候補数字を入れて解き始めます。

        

多国同盟で、

        

3の奇数個連鎖です。から下へ 強・弱・強・弱・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

7の奇数個連鎖です。から上へ 強・弱・強・弱・強・弱・弱 で、は削除されます。

ここまでは前回と同じです。

        

7の Loop を造ります。に7の強リンクが有ります。

        

の7をに、の7をに色分けして、これを基準色とします。

        

が入りますとが入ります。のそれぞれの共通の領域であるが入ります。従って、は削除されます。

        

が入りますとが入ります。のそれぞれの共通の領域であるが入ります。従って、は削除されます。

        

が入りますとが入ります。のそれぞれの共通の領域であるが入ります。従って、は削除されます。

        

7の Loop が出来ました。これが基準となります。

        

次に1の Loop を造ります。この1の Loop が急所です。理由は、この時点で7とケンカするマスが無いからです。

に1の強リンクが有ります。

        

もう一つ第8行にに1の強リンクが有ります。

        

に色分けすると、は削除されます。

        

のそれぞれの共通の領域であるが入ります。従って、は削除されます。

        

が、が入ります。

        

1の Loop が出来上がりました。

        

次は3の出番です。でも Loop を造るわけではありません。1の色分けを7と同じ色分けに変える物差しとして使います。

に3の強リンクが有ります。

        

ですので、第6列ではのどれかに3が確定します。

        

で3が確定するとすると、が消えますので、が入ります。

        

また、で3が確定するとすると、が消えますので、が入ります。

        

の3との3は一心同体ですので、に3が確定すると、にも3が確定します。

        

が消えますので、が入ります。ですので、に色分けを変更します。

        

1の色分けはこうなります。

        

1と7の色分けはこの図になります。これが Bahamut の伏線になります。

        

第6列のを戻します。

        

ご覧の通りにはも入れません。入れないは削除されます。

        

3で進めて、

        

二択マスからは削除されます。

        

の二択マスには反対色の3が入ります。

        

Bahamut です。に3の強リンクが有ります。

        

が入っているので、にはが入れずが入ります。

        

そして、が入っているので、にはが入れずが入ります。強リンクのどちらが確定してもです。従って、赤色数字は誤りとなります。

        

誤りの赤色数字は全て削除されます。1で進めて、

        

3で進めて、

        

7で進めて、

        

9で進めて、

        

4で進めて、

        

2で進めて、

        

4で進めて、

        

6で進めて、

        

4で進めて、

        

5で進めて、

        

6で進めて、

        

2で進めて、

        

8で進めて、

        

二国同盟で、

        

8で進めて、

        

9で進めて、

        

2で進めて、

        

3で進めて、

        

9で進めて、

        

正解です。

 

前回は大変苦労して解きましたが、今回はそれ程の難問に見えないでしょ。この手順が作品の急所を突いたからだと思います。この作品には色々な考え方を教えてもらいました。感謝感謝です。

 

おまけです。

        

この場面をご覧になって

        

にはも入れないので、削除されます。」この記述は正しいのですが「あれっ」っと疑念を持たれた方は達人でしょう。の順に色を決めていったからです。この図をA図とします。

        

の順に色を決めていくと「にはも入れないので、削除されます。」これも正しいのです。この図をB図とします。このB図で進めると苦労します。何故なら別の物差しを探さなければならないからです。

        

A図とB図を合体させる手法が有ります。「一石二鳥」です。色が残る図ですとこの図になります。で進めると重解になりますので、が正しいと分かります。でもこれは「唯一解前提の手法」になるのかな。

        

色が消える図ですと、が正しいと分かります。これで進めると本文より早く解けます。

 

次回は、ろばくん さん作の対角線ナンプレで、次の図です。

        

ツイッターでの難易度ポイントは429Pの作品で、私は「東京タワー」と名付けました。対角線ナンプレ専用の新手が出ます。

 

ご覧頂きまして有難うございました。