「好き好き言いすぎると、愛情も薄味になっちゃうよ」
ランチに来たホテルの駐車場
電話で話す声は、ちょっと甲高い
あたしが苦手なキーだ
綺麗な脚を惜しげもなく露出してる
ショートパンツって
はく人を選ぶと思うの
同性から見ても綺麗だなぁ
ってくらい綺麗
程よく筋肉がついてて
ただ細いだけじゃない
ちゃんと歩いてます感がある
「ayapyon、見過ぎ」
「すいません」
いや、これ、逆でしょ
男性が他の女性に見とれて
女性が(もう、なんなのよ)みたいな
ダーリンだって、男なんだから
そういうのあっておかしくないはず
綺麗な脚を持つ彼女
待ち合わせのトモダチと合流して去ってしまった
(さよなら、ビュ~ティレッグ)
心の中で別れを告げる、あたし
「あっ、うすしおポテチ食べたい」
「どうして?あっ、薄味から?」
「正解でっす」
「じゃがいもとさつまいも買ってくか」
あたしは、袋に入ってるの買うつもりだったけど
おうちで、良い油で揚げて
なんとかって、良い塩を使う
ダーリンの中では、ポテチも自家製
ってのかマスト
どっちでもいい
美味しくしてくだされ