あゆどんのつれづれなるままに

ここは、木の花での子ども達の遊び風景の断片を綴る「園長日誌」。木の花幼稚園での様々な場所で、子ども達が織り成す情景の随想

11月18日 宴の前・・・

2016年12月28日 | 日記
 いよいよ明日の木の花まつりに向けて準備作業に大忙しの子どもたち(母たちも)。

 庭とベランダ(年中)の雨対策の準備を済ませてようやく夜遅くに各部屋を見回る。年少、年中、年長、とそれぞれの「商品」を、明日売れきれてしまう前に子どもたちの労作の「作品」たち(商品たち)とお店の構えを、じっくりと眺めながら(特に年長さん)、祭りの前の前夜祭的な感傷に今年も浸る(当日は見て回れないので)。

          

 見て回りながら改めて木の花祭りが作品展ともちがいお店やさんごっことも違うのは本物のお金を媒介するところ。本当に売る「商品」だから子どもも大人も知恵を絞り、創造と想像を働かせる。そしてオリジナルなこだわりと独特な味わいがどちらかというと価値基準が大人目線になりがちな作品展と異なるところだし、真剣度合いは子ども同士のお店やさんごっことは全く異質・・・。
 たとえば値段を決めるものも特に年長は自分たちで考えて。そのための参考資料として園内の色々な大人たちに自分たちの作った商品を見せながら聞いて回るのも年長さんにとっては恒例の「お仕事」。シビアな先生もいればお金持ちのお母さんの甘い基準もあれば、大人な嗜好で買いたい!と思う人とそうでもない人とで値段に大きく幅がある。そこを聞きながら自分なりに値段をつける判断基準を考えていく。(中には訊いた相手が多すぎて覚えきれないからか、紙を用意してこの大人は○○円、こっちの大人は△△円と書き込んでいく子もいたらしい…笑)

 どうすればもっとよくなるか?売れるようになるか?その辺の基準も人によって異なったりする。そこを自分で取捨選択して創作に工夫を加え、値段を考えていく。結構、高度な、そしてしんどい作業ながら(特に数をそろえるのが)、創造的で想像的な楽しさを伴うのが木の花まつり・・・。

 さあ、明日、みんなが作ってきた「商品」はどんなお客さんの手に渡るのかな?

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