ひとしずくの愛
今日も雨~~
ロマンを生む雨~~
雫の調べが生まれる軒下~~
「あめ~あめ~ふれふれ母さんが」
母と子の雨の愛も紡げる梅雨なのに~~
そんな歌は聞こえない。~~
雫さえ怖いと恐れる雨~~
「濡れちゃ駄目~駄目~~。」
明け暮れのときめきも感激も消えて
しまった水無月~~~
見上げる空は雲が厚く閉ざし
地球の悲しみを一度に集めたように
涙の雨が降る。
でも自然は生きて居る。~~
霊峰の雫は清き流れを生み
里を潤す夏はきっと来ると信じて~~
あまたの人の命を飲んだ海さえも
愛は失せない~~~
蘇れよ海に預けたあまたの命よ~~
今年は四季の感じがない。~~
春の感性も~~
初夏の爽やかさにも
肌は鈍って居る~~~
原子炉の一喜一憂に息を呑む午後~~