昔、子供のころの話。私の家は農家でした。
親が居ない分、明治生まれのばっぱさん(お婆さん)に育てられました。
まだ姉たちがいるときは良かったんですけど、各々社会に出て行ってしまい。
残った末っ子の私、明治生まれのばっぱさんに厳しく育てられました。
親が居ないということで、嫁に行っても何もできないみじめな子にしたくないと思い、さしすせそを教えられました。
さ=裁縫。 し=躾。 す=炊事 せ=洗濯 そ=掃除。
厳しかったぁ~ 三尺物差しで足がしびれてお座りできなくなると。
ぴしゃりと腿のところを叩くんです。 痛いかったな~。(遠い目)
家は貧しいのかな~なんて子供心に思ったことがありました。
それは、夏になると藁で出来た引き布団を作るんです。
今の人たちには・・藁布団なんてわからないだろうな~。
秋に稲刈りした後の藁を納屋の上に積んで保管するんですよね。
納屋と言っても普通の家の大きさぐらいありますから、40坪ぐらいの大きな建物の裏屋根に積んでおくんですよ。
藁縄ってわかりますかね?それを作るのに一束の藁をクマの手みたいな工具で柔らかい所と少し硬いもの二つに分けるんです。
その時に出た柔らかい所を引き布団に使うんです。(もちろん布で敷物作ります。💦
いっぱい・いっぱい欠いて敷物の中に詰め込むんです。
折りたためないんですけど、その布団に寝ると、暑い夜は背中が涼しく寝苦しくないんですよね。
ここ最近、暑い日が続き寝苦しい毎日になってます。
ふと、子供のころ藁布団ってあったな~。あれは涼しかったな~とか。扇風機などなかったから蚊帳を部屋に吊り蚊から身を守ってた(笑)
雷がなると蚊帳を吊り、その中に入り線香を点け頭から布団をかぶらされた。(笑)
ばっぱさんは線香の前で「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」と唱えてたっけ。(笑)
子どもながらに「何してるん?」とばっぱさんを見てたけど。
そんなこんな昔のことが頭に浮かんで、あぁ~懐かしいなぁ~とか。
そうなると、やはり年なんかな~。忘れてたことが脳裏に思い出されるこの頃。
来週後半ごろには梅雨も明け、夏本番になるような。
でも暑さは~続きますが!
「藁布団」は、綿の代わりに藁(わら)を中に詰めた布団のことを指します。この布団は、日本の歴史的な寝具で、古代の日本人が使っていたものです。1 現在の敷蒲団に相当するものは「むしろ」と呼ばれていました。2 「むしろ」は藁や萱(かや)、稲、蒲(がま)などを編んだ敷物で、形状は今でもあまり変わらないと言われています。1 つまり、藁布団はその昔、日本人が寝るために使っていた伝統的な寝具だったのですね。🌾🛌