本家を越えたか

Forever Changes

Love

The Beatlesの「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」が他のグループに及ぼした絶大な影響力は1968年以降リリースされた様々なアルバムに反映されている。音楽的細胞の突然変異なのか、時代背景によるシンクロニシティなのか、ドラッグの幻影なのか。とにかく、それまでの地球上の音楽感が一夜にして変わってしまった瞬間だったのかも知れない。

「Forever Changes」のブラスとストリングスで色づけされたサウンドは当然「Sgt. Pepper's」を意識したものだろうが、アコースティック・ギターを中心にしたアレンジは非常にバランス良く仕上がっている。ビートルズが偉大すぎたためか、発売当時はあまり話題にならなかったらしいけれど誰が何と言っても稀代の名盤。本家を凌駕している・・・と書いても部分的にはある意味間違っていないと思う。