Today!

Mississippi John Hurt / Today!

side 1
01.Payday
02.I'm Satisfied
03.Candy Man
04.Make Me a Pallet on the Floor
05.Talking Casey
06.Corrina, Corrina
side 2
01.Coffee Blues
02.Louis Collins
03.Hot Time in the Old Town Tonight
04.If You Don't Want Me Baby
05.Spike Driver Blues
06.Beulah Land

「おんや、あんた・・・どなたさんだべか？確かにオラはJohn Hurtに間違いないけんど、これからオラ畑さ草むしりに行がなきゃなんねぇ。・・・Tom Hoskinsさん？以前何処かでお会いなさったべが？あっ？歌？今でもたまぁにギターさ弾いて歌うことはあるけんど・・・あれまぁ、Hoskinsさん！あんたが手にしてるそのレコードってオラの若い頃のだべが？！おんや、もう30年は経つべがなぁ、懐がしいなぁ・・・。あの当時は大恐慌の真っ只中でよぉ、なかなか大変な時代だったもんだぁ。んで、今日の話しってなんだべが？オラそろそろ畑さ行がねば・・・あにっ？良ぐ意味が分がらね・・・。オラに演奏しろって言っとるのか？Hoskinsさん年寄りをからかうもんでねぇって。・・・ステージの用意は出来てますって、冗談もほどほどにしねぇと・・・何っ？何処？ニューポート？フォーク・フェスティバルってなんだべ？申し訳ないけんどオラこれから畑さ・・・これからステージってどういうことだべか？さぁ、行きますよって・・・痛っ痛い・・・年寄りをあんまり乱暴に扱うもんでねぇって。ちょっと待つだよ。まずは畑さ行がねど・・・。」

※1963年にTom Hoskins氏によって発見された時の状況を忠実に想像いたしました。（笑）

ラグタイムやカントリーを基調としたフォーキーなブルース・サウンドは、晩年のレコーディングの方が優ります。ジャケット写真からも伺える、若い頃にはなかった渋さと枯れた味わいが何とも暖かく優しい。再発見された数年後の1966年に亡くなってしまいますが、恐らく最後は満足した人生だったのではないでしょうか。

因みにStphen King & Peter Straub共著のファンタジー小説"The Talisman"にはMississippi John Hurtをモデルにしたスピーディ・パーカーと言うキャラクターが出てきます。ここでもイイ味出してるんですよ。