1970年代に「音の魔術師」と称されていたルシアー:俣野勝氏のギターです。
La Esperanzaは千駄ヶ谷に昔あったギター専門店「エスペランサ」で取り扱っていたギターで、アストリアスの前身・名工楽器の工房で制作されていました。ラベルには俣野氏本人のサイン入り!
1973年当時ハイエンドモデルだったCLASE 600。スペイン式で作られたギターはとても丁寧な作りです。トップはシダー、サイドとバックにはハカランダ、マホガニーネックにはエボニー指板と使用されている材もかなり贅沢です。
作られてから50年近く経過しているため塗装も白濁が生じ、ボディも無傷ではありませんが、それでも出てくるサウンドは素晴らしいですね。シダーの膨よかな音色は甘過ぎず、コードを弾いた時の分離も心地よく響きます。イメージした音が表現出来るバランスの良い個体でした。
ところで、このギターは特注品のようです。通常何もないネックにポジションマークが入っているのです。
無骨な感じて5,7,10,12フレットに入っているマークは、その上から仕上げ塗装が施されています。初代オーナーさんに確認したところ最初からとの事でした。
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