ドラムセットのパーツの名称と叩き方

ドラムセットで使われるハイハットやスネア、バスドラムと言ったパーツの名称や、使い方とかについて紹介しています。

ドラムセットの左右に設置されているシンバルの名称はクラッシュシンバル

2022-01-06 16:33:03 | ドラムセットの名称と使い方

ドラムセットの左右に配置されている少し高い位置にあるシンバルの名称は「クラッシュシンバル」と言います。

ドラムセットの名称-クラッシュシンバル
クラッシュシンバル(Crush Cymbal)

クラッシュシンバルは、スタンダードなドラムセットでは、スネアとハイタムの間くらいに1つ設置して、フロアタムとロータムの間くらいの位置から1つ設置する、というように2種類設置するのが一般的です。

ただ、ドラマーによっては五種類くらいのクラッシュシンバルをドラムセットに取り入れて、音色のバリエーションを増やしたりします。

クラッシュシンバルの種類の名称

ライドシンバルと同じく、クラッシュシンバルにも特にパーツと言うものはありませんが、クラッシュシンバルと呼ばれるものには、種類がいくつかあります。

まず、通常のクラッシュシンバルと、スプラッシュというタイプ、もう一つチャイナシンバルというタイプがあります。

スプラッシュシンバル
スプラッシュシンバルという名称のクラッシュシンバル

スプラッシュシンバルは、通常のクラッシュシンバルと比べて、少しインチ数が小さく、音を残響音が短めの「パシャーン」という感じになっています。

また、シンバルスタンドには大きく分けるとストレート・スタンドとブーム・スタンドという名称のスタンドがあり、スプラッシュシンバルはストレート・スタンドで設置するのが一般的です。

クラッシュシンバル-ストレート・スタンドとブーム・スタンド
ストレート・スタンドとブーム・スタンド

逆に、通常のクラッシュシンバルの場合、ブーム・スタンドという名称の、関節があるタイプのシンバルスタンドを使うのが一般的です。

クラッシュシンバルの叩き方

クラッシュシンバルは、ビートを何小節間か叩いた区切りに叩いたり、フィルインの中や、フィルインが終わってセクションが展開する際などに叩きます。

フィルインの後に8ビートの頭でクラッシュシンバル
フィルインの後に叩くクラッシュシンバル

また、インパクトを出したい箇所などでは、二つのクラッシュシンバルを両手のスティックで同時に叩いたりもします。

他にも、両手のスティックで1つのクラッシュシンバルを徐々に強く叩いていき、リバースシンバルのようにクレッシェンドさせるような叩き方をする事も多々あります。


ドラムセットの左端にあるシンバルの名称はライドシンバル

2022-01-01 14:11:17 | ドラムセットの名称と使い方

ドラムセットの左端にあるシンバルの名称は「ライドシンバル」(Ride Cymbal)と言います。

ドラムセットの名称-ライドシンバル
ドラムセットの左端のシンバルの名称はライドシンバル

ライドシンバルというシンバルは、8ビートや16ビート、4ビートなど、様々なビートパターンにおいてハイハットの代わりに細かくリズムを刻む目的で使われます。

また、ジャズなどのジャンルでは、ライドシンバルを「チーンチッチ」というスウィングのリズムで叩くのによく使われます。

ライドシンバルのパーツと部位の名称

ライドシンバルには、特にパーツといったものはないのですが、一応、ライドシンバル用のスタンドと、ライドシンバルをスタンドに止めるためにウィングナットという名称の留め具を使います。

ライドシンバルスタンド
ライドシンバルスタンドとウィングナット

ただ、ライドシンバルは叩く箇所によって音色が変わり、叩く部位に名称が付いています。

ライドシンバルの叩く部位の名称は以下になります。

ライドシンバルの部位の名称
ライドシンバルの部位の名称

真ん中の膨らんでいる箇所の名称は「カップ」といって、カップを叩くと「カーン」という残響音が短めの音になります。

平たい表面の箇所の名称は「ボウ」といって、ボウを叩くと「チーン」という残響音が長めの音になります。

縁の箇所の名称は「エッジ」といって、エッジを叩くと「ガシャーン」という金物っぽい音になります。

ライドシンバルの叩き方

ライドシンバルは、8ビートではハイハットと同じく8分音符で8回叩きますが、16ビートの場合には、片手で叩かないといけないので、「チーンチッチ」といったリズムなどで叩きます。

また、ライドシンバルは、ハイハットでオープンとクローズを使い分けるのと同じように、ボウとカップを使い分けて、アクセントを付けたりしてリズムの雰囲気を変えるように叩いたりします。

ライドシンバルのボウとカップを使い分けた8ビートの叩き方
ボウとカップを使い分けたライドシンバルの8ビートの叩き方

また、稀にですが、クラッシュシンバルの代わりにライドシンバルを叩く事もあります。

クラッシュシンバルの代わりにライドシンバルを叩く場合には、先述したエッジという名称の部位を叩いて、インパクトのあるシンバル音にします。


ドラムセットに向かって左端の太鼓の名称はフロアタム

2022-01-01 13:56:44 | ドラムセットの名称と使い方

ドラムセットに向かって左側にある太鼓の打楽器の名称は「フロアタム」(Floor Tom)と言います。

ドラムセットの名称-フロアタム
ドラムセットの左端にある打楽器の名称は「フロアタム」

フロアタムは8ビートや16ビートと言ったビートで叩く場合、ハイハットの代わりに叩かれます。

また、フロアタムもタムタムと同じく、フィルインで主に叩かれる太鼓の打楽器となっています。

フロアタムのパーツの名称

フロアタムの各パーツの名称は以下になります。

フロアタムのパーツの名称
フロアタムの各パーツの名称
  • ヘッド
  • シェル
  • テンションボルト
  • レッグホルダー
  • レッグ
  • ラグ
  • リム・フープ

フロアタムは、タムタムよりももって低い「ボン」という音で、低い音を出すために胴が深くなっているため、スタンドやバスドラムに乗せず、レッグという名称のパーツで、直接地面に設置する形でセッティングします。

また、バスドラムやスネア、タムタムと同じように、シェルの口径の大きさと胴の深さによって、音が高くなったり響きが大きくなったりします。

フロアタムの叩き方

フロアタムを8ビートで叩く時には、ハイハットの代わりにフロアタムを8分音符で八回刻むようにして叩きます。

フロアタムを使った8ビートの叩き方
フロアタムを使った8ビートの叩き方

また、フロアタムはフィルインの最後に叩かれる事が多い打楽器で、スネアからタムタムに移動して、最後にフロアタムを叩くパターンが多く使われます。

また、ジャングルビート系のドラムでは、両手のスティックでフロアタムを連打するような叩き方もされます。


バスドラムの真上にある打楽器の名称はタムタム(Tom-Tom)

2021-12-22 13:10:00 | ドラムセットの名称と使い方

バスドラムの上に設置されている太鼓の打楽器の名称は「タムタム」(Tom-Tom)と言います。

ドラムセットの名称-タムタム
バスドラムの上に設置されている打楽器の名称は「タムタム」(Tom-Tom)

タムタムは、ビートで使われる事はあまりなく、主にフィルインで使われる太鼓の打楽器です。

タムタムにはハイタムとロータムの二種類があり、ハイタムは少し高めの「ポン」と言う音で、ロータムは少し低めの「ボン」という音になっています。

タムタムのパーツの名称

タムタムのパーツの名称は以下になります。

タムタムの各パーツの名称
タムタムのパーツの名称
  • ヘッド
  • リム・フープ
  • ラグ
  • テンションボルト
  • シェル
  • タムホルダーを装着する金具

ハイタムとロータム、両方とも同じパーツ名になっていて、太鼓の口径と胴の深さによって音の高低が異なってきます。

ハイタムとロータムの両方に、タムホルダーという名称のパーツに装着するための金具が付いていて、タムホルダーの棒をその金具に通して、タムホルダーをバスドラムのタムホルダーベースに差込むことで設置します。

タムホルダー
タムホルダー

また、タムタムの数は、ドラムセットのセッティングによって異なり、ドラマーによっては、ハイタムとロータムの中間にあたる音域の「ミドルタム」というタムタムを入る事もあります。

タムタムの叩き方

タムタムを8ビートなどのビートパタンの中で叩く場合には、細かく入れるスネアの代わりに叩くことが多いと思います。

ただ、基本的にタムタムはフィルインで叩かれる打楽器で、フィルインでタムタムを叩く際には、スネアの後に叩き、タムタムを叩いた後にはフロアタムを叩くフィルインのパターンが一般的です。

フィルインでのタムタムの叩き方
フィルインでのタムタムの叩き方

また、タムタムをビートのメインとして叩くビートに「ジャングルビート」という名称のビートパターンもあります。

 


ドラムセットに向かって右端のシンバルの名称はハイハット

2021-12-10 10:51:17 | ドラムセットの名称と使い方

ドラムセットに向かって右端にあるシンバルの名称はハイハット(Hi-Hat)と言います。

ドラムセットの名称-ハイハット
ドラムセットの右端のシンバルはハイハットという名称

ハイハットは、ビートの中で細かくリズムを刻むための打楽器で、ハイハットを一小節間に何回刻むのかによってビートの名称が付けられます。

例えば、8ビートの場合には、一小節間にハイハットを八回八分音符で刻み、ハイハットを一小節間に16分音符で16回刻んだ場合には16ビートと言う名称になります。

ハイハットのパーツの名称

ハイハットの各パーツの名称は以下になります。

ハイハットの各パーツの名称
ハイハットのパーツの名称
  • 心棒
  • ハイハットクラッチ
  • トップシンバル
  • ボトムシンバル
  • ハイハットスタンド
  • ハイハットペダル

上の画像を見て分かるように、ハイハットは二枚のシンバルを貝のように重ね合わせている打楽器になっています。

ハイハットシンバルの真ん中には穴が開いていて、心棒をその穴に通して、ハイハットクラッチと言う名称の留め具で、トップシンバルを心棒のどの位置に止めるかによって、ハイハットペダルを離した時の開き具合を調節します。

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How to Use

 

ハイハットのビートでの叩き方

ハイハットは、ビートの中で細かくリズムを刻むための打楽器で、8ビートや16ビートの時には、ビートの名称の通りの数を一小節の間に叩きます。

ただ、ダンスビートというビートパターンにおいては、ハイハットは「裏打ち」という叩き方をします。

ダンスビートでのハイハットの叩き方
ダンスビートでのハイハットの叩き方

「裏打ち」というのは、拍の裏で叩くことを指す言葉で、ダンスビートでは、ハイハットを裏拍で叩きます。

ですので、ダンスビートでは、バスドラムを「四つ打ち」しながら、ハイハットで「裏打ち」するというように、バスドラムとハイハットを交互に叩くことになります。