その中でイチゴ農家さんの苦労は品種にもあります。
イチゴって激戦なんです。
他の野菜と比べて各都道府県の戦いでもある品目なんです。
どういうとか?
野菜のほとんどの品目は種苗メーカーと言われる、有名な会社だと
・サカタのタネ
・タキイ種苗
に代表されるようなメーカーさんが種子の開発をしている。
しかしイチゴは各都道府県が熱を入れて開発をしており、優良品種が出来ると勝手に作られないようにロックを掛けます。
各都道府県が品種の特許的なモノを持ち、作るには品種ごとに各都道府県が決めたルールに沿っていないと作れません。
例えば埼玉県で最近とても売れている品種に
「あまりん」
というのがありますが、あまりんを埼玉県以外の方は作る事が認められていません。
正確に言うと、どうにかして苗を手に入れたとしても「あまりん」という名前で販売すると許諾が取れていませんので罪になります。
下手したら逮捕!?
と。
この許諾は必要な事ですが、あまりんを例にすると、埼玉県の農家なら誰でも買える訳ではありません。
苗の供給量には限界があり、組合に入っていないと買えない等のルールがあります。
今日、訪問したイチゴ農家さんは買える立ち位置を持っていない方でしたが、あまりんを買いたいとの事でしたので買える立ち位置になってもらうべく対応をしていく事になりました。
イチゴは売れる品種を作るだけでも苦労があります。
そういう努力の中で生産されたイチゴが美味しく食べてもらえるように、僕も日々全力で青果物生産から販売と向き合ってます。