「タイチさんはデジタル的な事も取り入れている。」
ような書き方をされましたが、人に言えるほどGPSロガーは活用していませんでした。
が、タイミングよく
「持っているならば使わないと損だろう。」
と思い、丁度タイムリーに解析データとにらめっこしている所だったりしたもので、ロガーデータについて書いてみようかと思います。
今回は筑波1000のNM50とMP100について比較してみたいと思います。
速度について比較した結果面白い事に気が付いたので書いてみます。
比較データは今年のリンクスでのデータでNM50が39.3秒(赤ライン)MP100が38.7(青ライン)のレコードラップです。
まず1枚目の写真は1周の速度データになります。
NM50・MP100ともに最高速はストレートエンドで出ています。
NM50は102.2kmの対してMP100は107.4kmと差は歴然。
グラフをみてもMP100の方が加速が鋭くパワーがある事がわかります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/23/21b274b1a7f3efdac82159860f7312a8.jpg)
1コーナーから2コーナーはどうでしょうか。
1コーナー侵入時のボトムスピードがMP100の方が遅いだけでなく、遅くなってしまうタイミングすらも遅れています。
対してNM50は原則から加速にすぐに移行しており、無駄がない事がわかりました。
ということはNM50の走らせ方を意識してMP100を加速させればもっと速くなれる可能性はあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/d1/87d378a992e5500fba7475e78a7d74bb.jpg)
1ヘヤから2ヘヤはどうでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/2a/9a088550e856a0fc0eaebaa944f64bba.jpg)
写真3枚目の通りです。
圧倒的にMP100の方が加速しています。
最低速度、最高速度ともにMP100なので、ここは両車両ともに問題なく走れせていると言えるのではないかと考えます。
写真4枚目は2ヘヤ立ち上がってから最終コーナー立ち上がりまでです。
特に注目すべき点は2ヘヤから最終の入りまでです。
この2つのラップは最終コーナー侵入時、バイクを左から右に切り返してもアクセルは戻すことなく全開で走っています。
ほかのデータを確認した結果、切り替えしでアクセルを戻している周回は明らかに速度が落ちていましたし、このラップは印象に残っているラップですので乗り手の感覚的にも間違いなくアクセル全開でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/8d/b338d3a808aa9e8efb5c69bafe735cb6.jpg)
問題となるのはバイクを左に倒してからてからの加速力です。
ノーマルは左に倒してからも加速力はさほど落ちることなく、加速グラフは一直線に加速しています。
が、MP100は左にバイクを倒してからの加速が鈍くなっています。
ライダーは両方とも僕自身ですので同じように走らせているつもりですが、加速力に明確な差が出ています。
簡単にいうならば、MP100を加速させきれていないと言えるのかな。
また違う観点から考えると、MP100車両は5速ミッションであることから、ギアを上げた後はパワーバンドギリギリまで回転が落ち込んでいる可能性があります。
ギアを変えてすぐにバイクを倒していくとパワーバンドを外れた状態で走っていかなくてはならない事から、加速力が鈍るのではないかと考えました。(回転数が取れてればハッキリわかるのにな)
この点については、練習走行で現在のファイナルである17-37よりも少しショートなファイナルを使い、シフトアップタイミングを早くする事で、バイクを倒しこむ位置の回転数を高くする事で解決出来るのか気になる所です。
と考察しました。
やはりギアがNSRは6速に対して、NSFは5速というのは大きなハンデなのかもしれません。
今後、今回の疑問を解決していけばよりハッキリとわかるかもしれませんが、もしかしたら6速ミッションを入れるとNSFは素晴らしく走る可能性もあるんだなぁ。
な~んて妄想をするのでした。