保護者5人に1人が学校へ苦情や要求「クラス替え」「アルバム作り直し」来ない親ほど理不尽 2010.7.5 00:19
小中学生の保護者の5人に1人が学校に苦情や要望を申し立てた経験があることが、日大の佐藤晴雄教授の研究室の調査報告書で分かった。理不尽な要求をする「モンスターペアレント」が社会問題化しているが、「クラス替え要求」「卒業アルバムの作り直し」といった要求は、授業参観など学校行事にあまり参加しない親から多い傾向が分かり、佐藤教授は「保護者に学校に来て理解を深めてもらう方が問題解決につながる」と話している。(植木裕香子)
その結果、これまでに学校に苦情などを申し出たことがある保護者は全体の21.6%に上った。苦情・要望の内容は「先生の指導全般について」が断トツ(23%)。教師の指導に口を出す保護者が増えている最近の傾向が表れた。
一方、調査では、苦情・要望を申し立てたことのある保護者の意識を調べるため、「わが子と不仲な子供が同じクラスになったのでクラス替えしてほしい」「わが子の写真が1枚もないのでアルバムを作り直してほしい」といった“極端”な要求について、どのように思うかを質問。
こうした“極端”な要求を「当然」と考える割合が多いのは「あまり学校に行かない」という保護者で、「学校によく行く」という保護者は、こうした要求に否定的な傾向が強かった。
佐藤教授は「保護者ごとにさまざまな事情があるが、学校を頻繁に訪れ、教師とコミュニケーションをとるほうが、学校に対する理解が深まって当事者意識を持つようになり、極端な苦情や要望をしなくなるのではないか」と分析する。
学校に自己中心的な要求を繰り返すモンスターペアレントについては、現場の教師の大きな負担になっており、文部科学省も危機感を強めている。現在議論が進められている少人数学級も、モンスターペアレントに対応する教師の負担を軽減することが目的の1つだ。
モンスターペアレントは教育への悪影響も指摘される。久米井孝夫・大阪市PTA協議会長は「先生を先生とも思わない態度をとる保護者もいる。そういう態度に影響を受けた子供たちは、先生の指導を聞かなくなる」と指摘する。
しかし、モンスターペアレントになるかならないかは保護者自身の意識の問題だけに、問題解決は難しい。久米井会長は「こうした保護者には、PTAの活動に加わってもらうことが大事だと思う。不思議と、身勝手な文句を言うことがなくなる。先生とふれあったり、ほかの保護者と話したりすることで、相手の立場を理解し、身勝手な見方をしなくなるのではないか」と話している。
MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/life/education/100705/edc1007050020000-n1.htm
確かに、指導にクチを出したくなる教師は存在するが、そのことは「モンペア」問題の本質ではないと思う。
モンペアは、その人格形成の過程に目を向けると、共通する特徴を持っているように思われる。
上記の記事から最初に考えられるのが「元ヤン」「DQN」系の「親」だろう。
そんなヤンキー生徒が子供を持って「親」となり、大義名分があれば学校や教師に「苦情」を言える立場になった。
間違いを正してもらうための「苦情」ではなく、「学校に文句が言える自分」に酔っているのだ。日常生活でも「クレーマー」と呼ばれることに、むしろ喜びを感じているんじゃないだろうか?
ただ悲しいかな、世の中の常識とか道徳的な部分が欠けているため、「苦情」は理屈のとおった理解可能なものとはなり得ず、理不尽な要求という形で表出する。
自己中心的というか、自分や自分の味方以外はどんなことになろうが構わないという視点に立って、理屈に合おうが合うまいが構わずゴリ押しで「要求」をぶつける。
モンペアは、「親」という立場を持ったクレーマーであると考えて良いだろう。
「この親、言ってることがおかしい…」と思っている普通の大人、保護者は、そんな「親」とは関わりたくないので当然、何も言わない。
かくして「モンペア」は、まともになる機会もなく、クレーマーとしてのスキルをどんどん高めていく。
そして、その「親」に育てられた子供たちは、「どこでも誰にでも堂々と意見を言えるウチの親って、カッケェ~!!」と感じ、それらが子供を持つまでに立派なモンペアとしての鍛錬が日々、積まれていくのである。
めでたし、めでたし…(= ̄Д ̄)y─~~。o 〇 ○