スパイクを履いた猫

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豪雪

2011年02月01日 | 天気予報
日本列島を覆う強い寒気の影響で、日本海側を中心に31日にかけ再び記録的な大雪に見舞われ、北陸地方ではJR線特急7本が前夜から立ち往生(乗客計約2100人が車内で夜を明かした)、高速道路、主要国道も福井県内で少なくとも車約950台が動けなくなるなど交通機関が軒並み乱れ、車中で夜を明かす人が続出した。
滑走路の除雪が追いつかず、空の便も欠航。降雪がこの約1か月に集中しており、降り積もる雪の被害が広がっている。

気象庁によると、30日夜から31日午前にかけて北陸地方を中心に大雪となり、31日午前9時50分までの24時間の降雪量は、福井県南越前町で81センチ、滋賀県長浜市で76センチ、新潟県妙高市で53センチをそれぞれ観測した。

このうち、富山発名古屋行きの特急しらさぎ16号は、同県南越前町内のトンネル内で立ち往生。乗客200人が閉じこめられ、31日正午現在も運転再開のめどは立っていない。午前中にはパンや水、風邪薬などが乗客に配布された。列車内は暖房が効いており、乗客は落ち着いた様子で運転再開を待っているという。

道路の除雪作業も難航し、南越前町では北陸自動車道上下線の今庄トンネル付近で計約800台が立ち往生。スリップ事故が相次ぐなどしたため、中日本高速道路では、福井―木之本IC(インターチェンジ)間の上り線を通行止めに。下り線も長浜―今庄IC間が通行止めとなった。
また、同町と敦賀市を結ぶ国道8号も、敦賀トンネル付近で30日午後8時頃から大型トレーラーなど少なくとも約150台が動けなくなった。国土交通省福井河川国道事務所は、除雪作業のため、この区間を含む28キロを通行止めにした。


2月1日(火)雨のちくもり

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屋根の雪の重みで倒壊した家屋=1日午前11時7分、福井県越前市、岡野翔撮影

北陸の大雪一段落 交通混乱続く けが人も

北陸地方を中心とした記録的な大雪は一段落したが、鉄道ダイヤの乱れや道路の渋滞は1日午前も続いた。気象庁によると、1日以降、西日本では冬型の気圧配置が緩み、気温は平年並みに戻るところが多い見込みで、雪崩や落雪への注意を呼びかけている。

気象庁によると、1日午前8時現在の積雪は、福井県南越前町今庄で236センチ。滋賀県米原市で57センチを記録した。

JR西日本によると、大雪で特急1本がとまったままになっていた北陸線敦賀駅から1日午前3時過ぎ、富山行きの臨時特急を出したが、石川県津幡町内で先行する除雪車が故障。このため、臨時特急が同6時40分ごろから約3時間、金沢駅で足止めになった。北陸線でとまっていた特急計4本のうち3本は運転を打ち切り、富山発大阪行きの特急サンダーバード40号は運転を再開、1日午前4時半すぎ、約32時間遅れで大阪駅に到着した。

福井河川国道事務所によると、国道8号は大型車のスリップや除雪作業などの影響で、1日午前9時半現在、福井県南越前町と同県敦賀市の一部区間で数百メートル規模の渋滞が断続的に起きている。

中日本高速道路によると、北陸自動車道の一部区間の通行止めは、1日午前6時半までに上下線とも解除された。

福井県越前市で31日午後11時15分ごろ、木造一部2階建ての民家が屋根に積もった雪の重みで倒壊。住人2人がけがをした。同県敦賀市では31日午前6時ごろ、自宅駐車場の軽乗用車の中で、男性(42)が苦しんでいるのを家族が見つけて119番通報。地元消防によると、男性は一酸化炭素中毒で重症。暖機運転中、雪がマフラーをふさいで、排ガスが車内に充満したとみられるという。