バリ記 

英語関係の執筆の合間に「バリ滞在記」を掲載。今は「英語指導のコツ」が終了し、合間に「バリ島滞在記」を連載。

英語指導のコツ1  日本語の世界と英語の世界の違いをわかることは重要

2019-10-13 13:40:06 | 日記
 日本人は当然日本語の世界で日常を送っています。イギリスの人やアメリカの人は英語の世界で暮らしているわけですが、さらにオーストラリア、ニュージーランドも英語を使っています。南アフリカもです。そして多くの国で英語は学習され、世界共通言語と言っていいほどの言語になっています。世界地図か地球儀で確認することが必要です。

 子供は日頃なんとなく英語と知らずに日本語のように使っている言葉がいっぱいあります。ラグビー、テニス、ゴルフのようなスポーツ名からスプーンとかカップ、ナイフ、いろいろな言葉を知っているはずです。自分が使っている言葉の中にどのくらい英語があるのか、教室で生徒から言ってもらうことが必要です。

 日本語の世界と英語の世界の違いを生徒は知る必要があります。案外、このことを教えないで分かり切ったかのように教えていく先生や親がいます。ぼくの中学1年生の時の先生もそうでした。

 日本語の あいうえお かきくけこ は音が文字になっています。「あ」は「あ」としか読みません。こういう五十音の世界が子供にとって当たり前の世界です。

 ところが英語の ABCDEFG・・・・エイ・ビー・シー は Aを「エイ」と読むのは音ではなくて名前なのです。だからABCをおぼえても英語の文は読めないのです。

 子供は読めると思ってエイ、ビー、シーと覚えているはずです。フォニックスを知らないお父さんやお母さんもエイ・ビー、シーと教えたはずです。
 たしかにAを「エイ」と読む場合もあります。それはまず生徒には隠しておかなければなりません。隠すことが重要なのです。

 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ のことをアルファベットといいますが、アルファベットには秘密がいくつかあるのです。

 ABC をエイビーシーと読むのを「名前読み」
 ABC を ア、ブ、ク・ス と読むのを「音読み」。この音読みが日本語の五十音にあたるものです。

 多くの生徒はまずアルファベットを名前読みで覚えてしまうと混乱が起こり、わけがわからなくなります。

 ようし、アルファベット覚えたぞ、と張り切って教科書を開ければ Hello 。
 先生はハローと読む。えっ、どうして エイチイーエルエルオウじゃないのって感じです。感じられたら優秀です。私の経験では「その違い」など思いもよらず、そのまま
読み方はちがうんだ、先生の声をしっかり聴いて、読み方を覚えなくてはいけないんだ、と考えらえる生徒は努力するかもしれません。たいていはなんとなく「わからない」「むずかしい」で進んでいくのです。これはとっても残念なことなのです。

 片桐義男というエッセイストが週刊誌で「アメリカにはフォニックスというのがあるぞ」
と紹介していて、私は目からウロコではなくて、頭をはたき込まれたような衝撃でした。今から30年以上も前のことです。

 すでのフォニックスも知られるようになり、現場でどのように指導されているのかしりませんが、フォニックスをちゃんと教えてもらえば、その生徒は将来得をします。教えてもらっていない人は英語を読むのにもたいへんな努力が必要になります。

 日本人の英語苦手は実はここから始まっていると言っていいでしょう。

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まだ工事中ですが、SLPアプリのホームページを見ることができます。今ビデオの差し替えをやっていて、あと一週間くらいで完成すると思うのですが。
 

  

 

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