
猫のダルシーは「あたしの人間」と一緒に過ごします。
ダルシーの愛の形は、ものすごいです。
べびたんには、気持ちがようわかりました。
ダルシーは、20年生きられませんでした。
ダルシーがもう治らんご病気になりました。
それでも、ダルシーは懸命に生きました。
最後まで、「あたしの人間」の愛を受けたのです。
そして、それに応えたのです。
みぃみぃは、声を詰まらせました。
もう朗読できなくなりました。
一旦、休憩になりました。
べびたんたちは、続きを催促しました。
「今日読んだら、今日死んでしまうでえ。」
そう言いながら、みぃみぃは、最後まで読んでくれたのです。
あたしの人間のそばで、ダルシーは逝ってしまいました。
べびたんは、思いました。
ダルシーの愛はべびたんも学ぶべきものであると。
ダルシーは、「あたしの人間」を訓練しました。
ドアのそばに座ったら、「ドアを開けて」という合図です。
背中を撫でて。
あごを撫でて。
水を用意して。
尻尾と泣き声で全部、決まっているのです。
べびたんは、思いました。
ぶぅぶぅは、時々べびたんの声を聞きそびれます。
ぶぅぶぅには訓練が必要です。
べびたんは、言いました。
「べびたんが、黙ってお腹出したら、『ラブラブ』やで。」
『ラブラブ』とは、親指で、べびたんのお腹をさすることです。
べびたんは、『ラブラブ』が大好きです
べびたんは、ぶぅぶぅの前に立ちました。
『ラブラブ』の合図をしました。
と、その時です!!
ぶぅぶぅが・・・・
ぶぅぶぅが・・・・
べびたんのお腹を・・・・
べびたんのお腹を・・・
『ボン!!』とグーで・・・
グーで叩いたんです。
グーで。
グーで『ボン!』と、叩いたんです!!!
べびたんのお腹をグーで『ボン!』と叩いたんです。
べびたんは、息ができんようになりました。
べびたんは・・・・、
べびたんは・・・、
ものすごいショックを受けました。
べびたんは、ぶぅぶぅに愛情を求めたのです。
せやのに、ぶぅぶぅのお返事は・・・・
ぶぅぶぅのお返事は、ものすごいひどかったんです。
べびたんの胸に穴が開いてしまいました。
べびたんは、暫く、ぶぅぶぅと口を聞けませんでした。
ぶぅぶぅのお顔も見れませんでした。
あれからまだ、『ラブラブ』してもらってません。
ぶぅぶぅに訓練は、無意味でした。
☆べびぃ☆