久高島は、小さい島です。
一回りするのに、自転車が一番です。
べびたんらぁは、自転車を二台借ります。
ぶぅぶぅの自転車、みぃみぃの自転車。
自転車は、島のばぁばが貸してくれます。
ばぁばのお家のお庭には、自転車がたくさんあります。
べびたんと同い年くらいの自転車です。
一時間なんぼやったか・・・。
なんせけっこう儲かります。
せやから、ばぁばは、島ではセレブです。
前に、借りようとしたときのこと。
ばぁばは、出かけようとしていました。
出かけようとしているのに、お金を渡されるのも困るなぁ・・・。
お金より、お出かけが大事です。
ばぁばは、すでにセレブですから、呑気なもんです。
そして、今回、行ってみると・・・。
ついに、全てがセルフになっていました。
これだけです。
どの自転車でも、自分で選べます。
そういうと聞こえはよろしい。
ほんま言うたらこういうことです。
『乗っても大丈夫な自転車を自分でちゃんと選びなさいね』
先に借りて行った女の人が、自転車を取替えにきました。
『空気が抜けてる～～～』言うてました。
ぶぅぶぅは、慎重に自転車をチェックしたようです。
料金を支払いました。
ばぁばの代わりに『札』が『ありがとう』言うてます。
べびたんは、思いました。
この仕事は、べびに向いてる。
この頃、久高島には、新しい店舗ができました。
ばぁばのライバル店です。
愛らしいべびたんが、客寄せする必要が出てくるかもわかりません。
お船が到着するたんびに、こう言うんです。
『貸し自転車は、ここですよ～～～。』
『さぁ、愛らしいべびたんの貸し自転車はいかがですかぁ~~~』
将来は、久高島で貸し自転車屋を営む・・・。
べびたんの進路の一つとして、記憶に留めておくとしましょう。
☆べびぃ☆
