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べびたんは、気づいていました。
カムパネルラは、一緒に行けません。
べびたんは、気づいていたのです。
ジョバンニの切符です。
ジョバンニは、黄色い切符を持っていました。
唐草模様でした。
おかしな十ばかりの字が書かれていました。
どこでも、行ける切符です。
カムパネルラは違いました。
一緒に行けないのでした。
ぶぅぶぅは、こないだ泣いていました。
朝から泣いていました。
みぃみぃとのお別れの日を思たのです。
みぃみぃは棺おけに入ります。
べびたんも一緒に入ろ思てました。
せやけど、ぶぅぶぅは、思いを馳せたのです。
そして、泣いたのです。
べびたんは、にっこり笑っているそうです。
べびたんは、いっつもです。
いっつも、にこにこです。
ぶぅぶぅは、泣きました。
ニコニコべびたんを入れるのが悲しいのです。
ぶぅぶぅには無理なのです。
気持ちがこわれてしまうのです。
べびたんは、ぶぅぶぅを置いてはいけません。
せやけど、みぃみぃともお別れできません。
困ったことです。
べびたんは、思いつきました。
切符です。
皆で切符を持つのです。
どこでも行ける切符です。
いつでも会えるのです。
べびたんは、発行しました。
黄色い紙です。
唐草模様です。
そして、おかしな十です。
完璧です。
鳥捕りが言いました。
「こいつは、大したもんですぜ。
こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。
天上どこじゃない。
どこでも勝手にあるける通行券です。
こいつをお持ちになりゃあ、
こんな不完全な銀河鉄道なんか、
どこまででも行けるはずでさあ。
あなたがたたいしたもんですね。」
これで、安心です。
べびたんは、思い遺すことはないのです。
見てない映画を観るくらいです。
☆べびぃ☆