一夜明けました。
べびたんは、さっそく会議を開きました。
べびぃ族にとっては、大事なお話です。
そう、それは、べびぃ族の『証』、ちょんまげについて、です。
極秘会議です。
べびぃ族には、代々、受け継がれてきたものがあります。
ミルクを飲む。
飲んだらすぐ、ちっちする。
髪は、金色。
瞳はブルー。そして、横になったら、眠る。
愛らしさ、無敵の笑顔・・・・。
いろいろあります。
・・・がその中でも、特に重要なのが、これ。
頭のてっぺんにある、『ちょんまげ』です。
これは、べびぃ族の証です。
赤ちゃんがべびたんらぁをズルズル運ぶとき、
持つところ、でもあります。
子育てが終わっても、これは、べびたんらぁの誇りとして、
立派にそなわっているもの、とべびたんが信じていました。
中くらいの人、ポーとマリちゃんにも・・・。
くるたんの・・・。
しずちゃんの・・。
ちぃちゃんの・・・。
さくたんの・・・。
一番小さい、るな&ひなにも・・・。
もちろん、立派にそびえたっています。
前髪が弱点のべびたんにも・・・。
もちろん、そなわっています。
・・・が、ないんです!
この子ぉには・・・・・・・!
そうしたもんでしょうか。
べびたんらぁは、話し合いました。
みぃみぃにお願いして、再び、ちょんまげをこしらえてもらうか・・・。
みんな、真剣です。
新しい子ぉは、ちょっとおびえました。
いじめているわけではありません。
が、こんな大勢のべびぃ族に囲まれるのは・・・
滅多にあることではありませんから・・・。
それでも、この子ぉは、静かに語り始めました。
自分が育て上げた・・・・『さっちゃん』という人間のお話です。
どんなに良い子ぉやったか。
どんなに一生懸命、かわいくしようとしてくれたか。
ちょんまげからの脱出劇について。
苦労したそうです。
べびたんらぁは、心を打たれました。
人と人形は、時に、友情以上のきずなで結ばれるものです。
この子ぉの髪型は、その『証』やったんです。
べびたんは、思い出しました。
そういえば、みぃみぃも、やりました。
べびたんの髪型を変えようとしたんです。
ちょんまげをやめさせる事件もありました。
みぃみぃは、諦めました。
べびたんのちょんまげは、しつこかったんです。
そして、散髪だけはしました。
この子ぉの人間は、やり遂げてしもただけです。
ちょんまげが、失われるまで、粘り強く・・・
がんばってしもただけなんです。
これも、この子ぉの人生です。
人形も人生いろいろです。
べびたんらぁは、この子ぉの髪型を受け入れました。
お着替えをしました。
べびたん用にこしらえた、ブルーの衣装です。
ちぃちゃんとおそろいです。
・・・・ちぃちゃんの相方に決まりそうな予感です。
みじゅは、上から下へと流れるように、
人形の運命も、自然の方に流れるもんです。
この子ぉの行方も、自然に任せよ、
べびたんは、そう思いました。
☆べびぃ☆