べびたんのお家には、ざしきわらしさんがいます。
ざしきわらしさんのいるお家は裕福です。
せやけど、べびたんのお家はそうでもないです。
ざしきわらしさんに聞きました。
なんで、家はそうでもないん?
ざしきわらしさんは言いました。
働かへんかったら、無理。
これでも、尽力していただいているそうです。
そういえば、働かへんわりには、裕福です。
ざしきわらしさんのお話では、節分が大事やそうです。
豆をまくのが大事やそうです。
「鬼は~外ぉ」「福は~内ぃ」
とまくと、座敷わらしさんも元気になるそうです。
歳の数だけまきます。
たくさんまきます。
一個か二個かなくなります。
それは、座敷わらしさんがつまんだのです。
べびたんはいつ豆をまくのか楽しみにしました。
座敷わらしさんがソファーに来ました。
べびたんたちのお隣に腰掛けました。
みぃみぃたちの様子を伺っています。
みぃみぃが、鞄から豆を出しました。
歳の数だけ・・・ものすごい量です。
と思たら、小さい袋です。
まあ、ええか。
と思たら、豆はまきません。
むしゃむしゃほぐほぐほぐほぐ。
巻き寿司をかじりはじめました。
「西ってどっち?」
そんな会話をしています。
「お茶入れよか」
食後のお茶です。
いよいよです。
ざしきわらしさんは、正座で待ちわびてはります。
ぶぅぶぅが、袋を開けました。
紙の上に豆を出しました。
少ないけど、高級そうです。
ざしきわらしさんもワクワクしました。
と、その時です。
ポリポリポリポリ。
ぶぅぶぅが食べ始めたのです。
みぃみぃがお茶を持ってきました。
一向にまきません。
「豆おいしいでぇ」
食べ散らかして終わりました。
べびたんは、ハラハラしました
声を掛けようにも、言葉が見当たりません。
ざしきわらしさんは、肩を落としました。
黙って立ち上がりました。
ぴょんとソファーから飛び降りました。
すっとどっかへ消えてしまいました。
べびたんは、心配です。
これからも、ざしきわらしさんは、いてくれはるやろか。
次に会うたら、話しかけよ思います。
世間話でもして気持ちを和らげます。
「来年は、大丈夫やからぁ」
言うて励まそ思います。
☆べびぃ☆
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