今日は、OCNのほうの問題で、更新が遅れました。
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最近読んだ本、
たまたま挿絵本が2冊。
(2冊とも図書館から借りてきたものです。)
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皆川博子の『絵小説』
こちらは、宇野亜喜良のイラストありきで、
作家が選んだ詩の断片が添えられた短編集。
個人的には、吉岡実「僧侶」との再会が、懐かしかったです。
もう一冊は、
ラフカディオ・ハーンの『怪談』
実は、恥ずかしながら、未読でした。
不朽の名作といわれるものって、
読むタイミングを逃すとなかなか読まないものです。
もう20歳にもなろうというころに、
「あー未だ読んでないなぁ。」ということで、
『野菊の墓』を読んで、辟易したことがあります。
読書にも、旬があるのです。
が、『怪談』は面白かったです。
滝沢馬琴や鶴屋南北みたいなドロドロした演出がないのが、良い。
また、この本、ヤン・シュヴァンクマイエルの挿絵がすばらしく怖い。
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シュリーマンの日本滞在時の日記
(石井和子訳『シュリーマン旅行記 清国・日本 』講談社学術文庫)
や
『ゴードン・スミスの日本仰天日記』(荒俣宏訳・小学館)
など、西洋人の日本滞在記というのはなかなか面白いものです。
客観的な報告をしようという精神と
未知との遭遇の感動と
まだ見ぬものへの憧憬が綯い交ぜになっている。
ハーンの作品にもそのような傾向がありますね。