横浜の小さな映画館(昭和のニオイが漂う)で、遅ればせながら「ミッドナイトスワン」(内田英治監督)を観てきた。
日本アカデミー賞の最優秀作品賞と草彅剛が最優秀主演男優賞を受賞した、重いテーマの骨太作品である。
母親から虐待を受けていた親戚の少女・一果(いちか)を預かり、生活を共にするトレンスジェンダーの凪沙(なぎさ)。心と身体の葛藤を抱える主人公のトランスジェンダー役を草彅剛はごく自然に演じきっている。
だがワタシ的には、つよぽん以上に注目したのが、これがデビュー作という一果役の服部樹咲という14歳の女優さん。
それゆえに本作は、つよぽんと服部樹咲の合わせ技一本の作品と言っていいのでは。