佐野さんが音楽界でしてきたこと
誰かが先頭に立って藪を切り開き、後に続く者が少しでも楽に通れるようにしてあげる。
このことを、佐野さんは音楽界でずっとされてきたんじゃないかと思います。
『ステッピンアウト』で、40周年というアニバーサリーライブの時の状況を話されていました。
日本武道館ライヴは、佐野さんの誕生日でもある3月13日に行われました。
そのライヴDVDで、最後に佐野さんが目を手で覆い後ろを向き退場していく姿が映っていました。感極まったのかなと静かな気持ちになりました。
『ヤァ!40年目の武道館』と『ヤァ!40年目の城ホール』ライブ
世界が初めて目の当たりにしているコロナ禍の中でのライブ敢行。
ファンや観客は、ライヴの日に行って心の中で声援を送り共に楽しむことが1日で終わりますが、ライヴを計画し実行に移すプロセスは、相当なドラマがあったと思います。
佐野さんは責任者で、しかもアーティスト自身が責任を一身に被るのです。
無事にライヴを終えて安心したことや、今までの言葉にならない感情が表出したのは、とても自然なことです。
特に、あの頃は「パンデミックの嵐の中で、悪い波に乗ってサーフィンしているような感じ」が実感としてありました。
素晴らしい音楽仲間に支えられて
40周年目のアニバーサリーライブは、大阪と東京の2回だけでした。
コヨーテバンドの集中力も半端なく、素晴らしい演奏&ショーだったと佐野さんも話されてます。
特に、コヨーテバンドとの一体感が、すばらしいです。
誰かが、後に続く人が少しでも楽に通れるようにすると、道ができ上がり、通るほどに平坦になっていきます。
ずっと、佐野さんは「勇気を持って、ひるむことなく」進み続けて、藪を切り開いてこられた方です。
そして、その努力を惜しまない。
佐野さんは、希望を灯してくれる人だと思います。
佐野さんの先駆的な努力が、無駄に終わることは決してありません。