エンターテインメントは光にもなるし、影にもなる。僕らの人生にとって薬にもなるし、毒にもなる(佐野元春)。
エンターテインメントは、人々を楽しませる娯楽やサービスのこと。
ショー、楽しみ、息抜き、気分転換などにもつながるため、佐野さんが言われる「光と影」「薬と毒」という表裏一体のビジネスなのだということなのでしょう。
興味深いのは、日本だと「娯楽を提供する」という意味も持ち、海外では「自分が楽しむためにある娯楽」を指す場合があるということ。海外ではより利己的で快楽的意味が強いということでしょうか。
「人の心を魅了して離さないもの」は、本能的快楽にも結びつきやすい。だから、危うい。
主に芸能、映画、音楽関係などを「エンタメ業界」というそうですが、人を感動させてお金をもらうビジネス、産業は大きなお金が動きますから、有名になって巨額のお金を手にしたり、人間の物質的な欲望と結びつくとさまざまな問題が出てきます。
映画、音楽自体は、悪いものではない
大抵、テレビなど世間で報道されるものは、エンターテインメント重視です。よくテレビに出てお金を稼いでいる人の華やかで贅沢な生活を、一般人が憧れたりするように作られています。
お金がものをいう物質的価値観は、それが社会を形作れば、人間性の喪失にもつながります。
私は、エンターテインメント自体に、健全性を求めたいです。
「本能」と「理性」の間で「理性」を重視すると、エンターテインメントって成立しないのかもしれません。それがエンターテインメントの示す「闇」なのでしょう。
私は、佐野さんは「光」と、元気印のゴキゲンになれる処方箋、「薬」のようなものを提供してくれているように思います!