夫婦雛 （２月８日撮影）

　トップにも書きましたが弥生３月は明日で終わりです・・・
　母の誕生日と命日・・・
　大好きだった弥生という音
　今は複雑な音となって響いてきます・・・
　
　この写真は３月３日桃の節句にトップに起用しようと置いていた写真ですが
　弥生が終わらない内にアップしておこうと思います

　二人併せて１６０年という歴史ある夫婦雛
　イベントの一環で６５歳以上は無料というコーナー
　記念撮影は各々でとなっていました
　でも娘さんは携帯カメラしか持っていなかったので
　臨時カメラマンとなって撮影を引き受けました
　恥ずかしくて嫌だと言っていたおじいちゃまでしたが
　撮影に入るとにっこり笑みが
　後日大きなプリントにして送ると大変喜ばれ額に入れて飾っているとのことです
　そしてお礼にと奥様お手製の靴下や毛糸の食器洗いを送って下さいました
　履くのがもったいないほどの綺麗な網目の靴下
　いつまでもご夫婦仲良く長生きして下さいね・・・

卒業 そして手紙

　先日娘が専門学校を卒業しました
　忌中ですが前から予定していた記念の日
　やはりその姿を残してあげるのが母としての役目
　でも珍しくピンを外した写真があったりして
　う～～ん腕鈍ったかな・・・
　とちょっとだけ苦笑い・・・
　
　卒業式の翌日１通の手紙が届きました
　差出人は娘・・・
　長い文面の最後に

　「お母さんありがとう！
　　　お母さんは憧れの人で大好きな人です」

　と書かれていました・・・
　小さな頃から人見知りが強くナイーブな性格だったので
　どちらかというと引っ込み思案・・・
　私とは正反対
　でも一人暮らしを始めてからは逞しく成長し
　周りの友人達に支えられながらこの２年を乗り越えたようです

　この不幸の最中全国区で二つ福岡で一つ
　三つの入選入賞通知が届いていたのですが
　素直には喜べず・・・
　２３日の表彰式には娘が代理で出席してくれました
　「おめでとう！」のメッセージとその時の様子も画像で送ってくれました
　
　金魚の糞と言われていた少女時代
　親元を離れいつの間にかしっかりとした優しい女性に成長していました

　近年あまり家族のことをネットでは書かない主義でしたが
　これから厳しい社会へと巣立つ娘へ
　
「こちらこそありがとう・・・
　　　時間は沢山あります
　　　　夢に向かってゆっくりと歩いて行って下さい・・・母より」

　

母に捧げる花（２月２８日撮影）

　お花が大好きだった母・・・
　季節ごとに沢山の花で香っていた庭が
　いつの間にか雑草で埋め尽くされていた
　昨年夏交通事故で足を骨折して以来あまり外出しなくなった母
　桜を撮影しながら４月になったら一緒に花見に行こうかな・・・
　そんなことを考えながら写していた
　まさかその時刻にすでに倒れていたとは思いもよらず・・・
　
　夜倒れている母を発見した時の衝撃
　そしてその姿は今も鮮明に脳裏に焼き付いている
　「ここにいるよ助けて・・・」
　声にもならない母の呻きが壁越しに聞こえ
　玄関のガラス戸を素手で叩き割り内鍵を外し家の中に入った
　無事な姿を一刻も早く見たかったから・・・

　永くて辛かったこの１１日間
　ただ眠っているだけのような安らかな死顔・・・
　それが唯一の救い・・・
　そして遺影はピースサインで笑いかけている
　昨秋写した母の写真
　まさかそれが遺影になるとは思わなかった
　でも自分で写した写真で送り出すことができてよかったと思う・・・
　最後の親孝行にもなった・・・